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普通の銀行預金と思いこんでいたが実はデリバティブ預金

2006-10-25 00:11:25 | 時事問題
「デリバティブ預金、中身複雑 実は「投資」」(http://www.asahi.com/business/topics/TKY200610240063.html
)という記事を、朝日新聞ウェッブが掲載していた。

問題とされているのは新生銀行の「パワード・ワン プラス」である。これに対しては私も心を動かしたということをかつて書いた(もっとも、ものぐさなので動かなかった)。

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私ですら関心を持ったのは、銀行預金で年利が1パーセント台であるからだ。しかし預け入れ期間が確定するのは5年後で、しかも銀行側に権限があるというものだ。5年後、低金利が続いていれば、銀行はこの預金を打ち切り、高金利となっていれば、さらに5年継続するというものである。新生銀行の特色は、この定期預金を小口化したことである。新生銀行の個人預金の三分の一はこれであるという。

今回の問題は、銀行の継続不継続の権限に関することではない。途中解約すると元本割れすることである。

「新生銀のデリバティブ預金に対する金融庁への苦情の大半は、中途解約をした預金者から「元本割れするとは思っていなかった」などという内容だ。新生銀にも今年1~9月で苦情が数十件あり、「解約金がこんなに高額とは思わなかった」「広告やチラシが分かりづらい」などの内容という。

多額の違約金を取るのは、高金利の収益源として企業などに売ったオプションを買い戻す費用などがかかるためだ。ただ、その金額は時期や金利水準によって変わるので、違約金額をあらかじめ明示できないという。」
 
なるほどそんなこともあるのか、勉強になったと思った。銀行預金なんだから元本割れするはずないと、(私を含めて)一般人は考えるからだ。

ところで新生銀行のホームページを見ると、今度は「パワーステップアップ預金」なるものが宣伝されていた。同じく最長10年の預金で、銀行が3年後から毎年、預金を継続するかどうかの権限を持つ。金利ははじめ3年間は1.3パーセントであり、その後最終的に3パーセントに上がる。ネットでは50万円から申し込める。しかし今回は、中途解約に応じる場合、元本割れとなる可能性がありますと書いていることはいうまでもない。

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