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ドミニカ移民政策の不手際に関するメモ

2006-04-28 00:06:54 | 時事問題
ドミニカに関しては、私はほとんど何も知らない。しかしドミニカ移民が、政府を訴えたということは、どこかで読んだことがあった。そのときは、ひどい話だと思った。移民ではなく、棄民だと思った。政府が、この問題について、ようやく重い腰を上げたというニュースが報道された。

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移住政策の不手際…政府、ドミニカ共和国移民に支援(抜粋)

「政府はカリブ海の島国ドミニカ共和国への日本人移住者に対する支援に乗り出した。移住者らは、政府の移民政策によって、事前の約束とは違う劣悪な生活を強いられたとして、国を相手に損害賠償を求める集団訴訟を係争中だ。」

「ドミニカには1956~59年に約1320人の日本人が移住した。現在、2世、3世含め日系人約900人がいる。

訴状などによると、政府は当時、「カリブ海の楽園」とのキャッチフレーズの下、〈1〉優良な農地18ヘクタールを無償譲渡〈2〉入植地は中程度の肥よく度で、かんがい施設の整備を予定――などとうたい、移民を募った。

しかし、実際に配分された土地は、約束の約3分の1から半分程度で、所有権はなかった。大部分が塩の噴き出した砂漠やジャングルなど、耕作に適さない荒地で、電気も水もない困窮した暮らしを強いられたという。」

「この問題について政府を追及してきた尾辻秀久・前厚生労働相によると、移住者の間でも「訴訟は訴訟で争うが、国の支援は率直に評価したい」との声が出ているという。」
(2006年4月27日14時58分??読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20060427i205.htm

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この話をどこで見たのだろうかと考えていたが、思い出した。中村哲治元議員(民主)のメルマガであった。上の記事の一番最後のところに書いているが、このドミニカ移民問題を追及しているのが、驚くなかれ野党議員ではなく、与党・自民党の尾辻秀久前厚生労働相(参議院議員)なのである。

中村氏も書いていたのだが、参議院には衆議院と違った独自の気風があり、与党議員であっても、自分の専門分野で政府を厳しく追いつめるというのである。私は、参議院は衆議院のカーボンコピーにすぎないと思いこんでいたので、相当驚いた。さらに尾辻議員は、見た目温厚そうで、厳しく追及するにはほど遠い印象があったからだ。
 
「国会からの手紙」2005/07/12第228号:ドミニカ移民問題
http://www.tetsu-chan.com/tegami/228_gou.htm
コメント (3)
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