旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

照蓮寺

2024年08月22日 | 旅 歴史

 岐阜県高山市堀端町に照蓮寺(しょうれんじ)があります。
 光耀山照蓮寺は浄土真宗大谷派のお寺です。高山市には照蓮寺は2寺あり、鉄砲町にある「真宗大谷派高山別院照蓮寺」とは直線距離で約800m離れています。照蓮寺は建長5年(1253)、嘉念坊善俊が開いたのが始まりといわれています。善俊は親鸞の直弟子で後鳥羽上皇の第11皇子です。
 当初は正蓮寺と称し飛騨国白川郷鳩ヶ谷にあり飛騨国の浄土真宗の中心的なお寺でした。室町時代中期に入ると正蓮寺の僧だった教信が大名化し第9世明教(教信の弟)と共に広大な領地を有し、北陸地方の一向一揆とも協力関係を築き上げました。
 長禄2年(1488)、帰雲城城主・内ヶ島為氏と対立し、全山焼き討ちにあい多くの堂宇が焼失、教信も戦死しました。永正元年(1504)10世明心が再興し、寺号を照蓮寺に改め、内ヶ島為氏とも和睦し、寺運は隆盛しました。
 天正16年(1588)、飛騨国の領主になった金森長近は照蓮寺を高山城の城下に移らせました。しかし本堂や堂宇は残されたので「照蓮寺掛所心行坊」として存続しました。昭和36年(1961)に御母衣ダム建設で水没することになり白川郷から現在地である高山城跡に移転されたのです。

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