つぶやき・のおと

のんびり・ぼちぼち・気ままに・ふぅ~

やっと見た邦画

2008年06月20日 | 映画・本・漫画とか
録画してビデオの肥やし(言い方悪いな(=_=))になっていたいくつかの作品。最近少しずつですが、消化して参りました。
映画というものは時間があって気分が乗らないとなかなか見なくなってしまったんですが、何本かの作品、どれも良かったです。やはり見て良かった。

そのようやく見られたいくつかの作品が「明日の記憶」「武士の一分」「デスノート2」「それでもボクはやってない」「ヅラ刑事」(←これは限りなく趣味の範囲の映画ですが)の5本。

で、やはり一番すごかったのが「それでもボクはやってない」です。周防監督はやはりスゴイ。
そしてこの映画、リアルにコワイです。

警察・検察等の国家権力が職業として機能していくためには、そこにあるのは正義ではなくメンツだ。というのはなるほどその通りだし、その実績を作りやすいのはやはり一般個人でありましょう。交通違反にしても、暴力団や暴走族等取り締まりに危険を伴う対象にはなかなか手を出しませんしね。

そして一度権力を持って捕まえたからには、何が何でも有罪にしようとする。
映画ではその為に途中で裁判官が替えられていましたし(検察に有利な人間と交代)、劇中で「実際によくあること」とも語られていましたし。そして容赦なく判決へと続く。

もうひとつコワイのが、捕まえた容疑者を犯人と決めつけ、その間「真犯人」の捜査を一切していない(であろう)ということ。
無実の相手が「反省」をしないのは当然であるのに、そのことを「許し難くまた再犯のおそれがある」とくくることの怖さ。そして真犯人はそれこそ反省をせずに日常を過ごしている。

更に怖いのが、いつ自分に降りかかるとも限らない。ということである。

劇中で警察も弁護士も「罰金5万円を払えばすぐにでも釈放だし、黙ってればだれにも気づかれない。裁判を起こしたって勝ち目はないよ」ということを言ってくること。
万が一私が(やってないのに)捕まった場合どうするだろう?悔しさと怖さが揺れ動いて答えは出ませんが・・・


何度でも見たいという映画ではありませんが、一度は必ず見るべき映画だと思います。



他の映画も簡単に、

「明日への記憶」
作品はすごく良かった。渡辺謙もさすがの演技だし、樋口可南子の妻も素晴らしかった。ただ、無意味とも思えるCGが鬱陶しい画面が目に付いた。人間ドラマであるんだから必要以上の「画面効果作り」はいらないと思う。

「武士の一分」
しかし、この山田洋次時代劇3部作は、どうしてこうも似てるんだろう?原作者が同じだからとしても作品毎の「雰囲気」の差別化というのは出来なかったのだろうか・・・?キムタクの演技が非常によいのに、シナリオが雑に感じたというのが意外だった。もっとも地上波放送を見たからなのかも知れないが。。。あと会話がボソボソで聞き取れないです。。。

「デスノート2」
う~ん、こうしたか。ある意味賢明な判断だったなと思う。

「ヅラ刑事」
「日本以外全部沈没」の監督といえば、少しは分かるだろうか?意外に面白かった。ストーリーが。ただ、「わざとチャチイ画面作りをする」という傾向がどうも許せない。他にもいるんですけどね、そういう特撮ファンが。懐古主義なのかもしれませんが私にはガマン出来ないんですよね。「日本以外・・・」もそういう意味でガッカリした。「電エース」の頃は好きだったんだけどな~・・・


というわけで、まったく時流とは関係ない感想(ぼやき)でした。。。