つぶやき・のおと

のんびり・ぼちぼち・気ままに・ふぅ~

バットマンビギンズ

2006年05月24日 | 映画・本・漫画とか
ずーっと観たいな~と思ってたのが、最近安く売られてるのを発見して購入(レンタルは嫌いなのだ)。早速観てみました。

監督の思い入れがビシビシ伝わってくる作品ですね。
好感もてます。好きな作品です。

でも、なんか物足りない。何だろう?・・・

コレ観た後に、最初のバットマン(ティム・バートン作品)が観たくなって見直しました。
最初のシーンでわかりました。

ティムのバットマンは、作品世界の中で人々が実際に生活している。生きている。というのがまずドーンと映し出されます。
だからその後に、どんな荒唐無稽なことをやってもリアリズムがついてくるんですね。

今回のビギンズで監督はリアリティにこだわったそうです。
確かに特典映像を見てもそのこだわりぶりは徹底してましたし脱帽もんです。
だからバットマンが誕生するに至るリアリティは見事なものだと思います。
しかし、ブルース個人を追いかけるあまり、ゴッサムシティの人々の描写が弱かった気がします。シーンに必要な人間と人数しか出てこない。この辺の扱いも難しいところだとは思いますが・・・
だからリアルさにおいて最初のバットマンに及ばない。

あと、今回の作品、ブルースの父ちゃんが格好良すぎの謎すぎ(笑)
会社の開発部署から次々と紹介される(そこの人と父ちゃんとで開発したという)007よろしくの秘密小道具の数々。
本当は父ちゃんがバットマン(のようなヒーロー)になろうとしていたとしか思えない(^^;)彼のエピソードが観てみたいですね。

それから、ウェイン財閥、金ありすぎ(爆)
ブルースも社会的に失態をさらしただけで何も貢献したようには思えない。リアリティを追求するのなら、その辺しっかり説明してほしかった。

だけど、タンブラー(バットモービルのことです)はカッコ良かった!!
デザイン的にはティム・バットマンのが好きなんですが、映像で出てくるとコレはもうスゴイの一言。
何しろ特撮(編集・合成)無しで観たまんまに走ってたそうですから、そりゃ説得力ありますよね。

今回のは、思いこみが強すぎるため、方向性と思考性が偏ってしまい、かえって作品世界を狭くしてなおかつわかりにくくしてしまった感じがしました。
でも、最近の中では異色でマジメで良かったです。

一方、ティム・バットマンは笑っちゃうくらいかっこわるくて愛せます。

シリーズもだんだんつまらなくなってたので、原点回帰できて良かったです。

両方オススメ(^^)