「わたくし、ゴトウショウコと申します。
今日からこちらでお世話になりますので
よろしくお願いいたします」
毎日黄昏時になると
ショウコはそうして事務所にやってくる。
そう、その記事を書いたのは去年の春のことだった。
あれから1年近く…。
毎日のご挨拶は相変わらずだが
この1年間で変化したことが二つある。
尿失禁がひどくなって
私たちの日々の仕事に彼女のトイレ誘導が日中3回追加されたこと。
そして、彼女が赤いショルダーバッグを持ち歩くようになったこと。
朝、トイレ誘導のために訪問すると
たいがいショウコは布団の中にいる。
朝ですよ~、トイレに行きましょうl
するとショウコは
寝ているときでも下げている赤いショルダーバッグをおろし
起き上がっておもむろにそれを下ろすと
丁寧に布団の中にしまいこむ。
え? 布団の中にバッグをしまっておくの?
「そうよ。だって泥棒が入ってきたら大変でしょう?」
ショウコはわかっていない。
そのショルダーバッグにはお金が入っていると信じているようだが
だからこそ24時間大切に抱えているようだが
実は
交換用のリハパンとパッドしか入っていないのである。
今日からこちらでお世話になりますので
よろしくお願いいたします」
毎日黄昏時になると
ショウコはそうして事務所にやってくる。
そう、その記事を書いたのは去年の春のことだった。
あれから1年近く…。
毎日のご挨拶は相変わらずだが
この1年間で変化したことが二つある。
尿失禁がひどくなって
私たちの日々の仕事に彼女のトイレ誘導が日中3回追加されたこと。
そして、彼女が赤いショルダーバッグを持ち歩くようになったこと。
朝、トイレ誘導のために訪問すると
たいがいショウコは布団の中にいる。
朝ですよ~、トイレに行きましょうl
するとショウコは
寝ているときでも下げている赤いショルダーバッグをおろし
起き上がっておもむろにそれを下ろすと
丁寧に布団の中にしまいこむ。
え? 布団の中にバッグをしまっておくの?
「そうよ。だって泥棒が入ってきたら大変でしょう?」
ショウコはわかっていない。
そのショルダーバッグにはお金が入っていると信じているようだが
だからこそ24時間大切に抱えているようだが
実は
交換用のリハパンとパッドしか入っていないのである。
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