きのうの夜勤入り早々、タツヤさんが亡くなった。
96歳という高齢だったが
介護サービスを使わず
カメラとプラモデルを趣味とする元気なオジイチャンだった。
夕食時になってもなかなか食堂に来ないので
心配になって部屋を訪ねてみると
トイレで転倒したまま、すでに絶命。
前日まで元気だったのだが
もともと心臓が弱かったので、そのせいかもしれない。
実は先週
ともにウチで暮らしているタツヤさんの妻・サワコさんが
大腿骨を骨折して入院した。
認知症のサワコさんは飛び切り陽気で
しかしご主人であるタツヤさんに対しては
キーキーとヒステリックに怒ることが多かった。
しょっちゅうケンカしていた二人だが
それはそれで、変化のない高齢者住宅に笑いをもたらしてくれる
名物夫婦だったと思う。
今朝、事務所を訪ねてきた二人の娘さんから話を聞いた。
母が入院した翌日、残された父のことも心配でに会いに来たんです。
そしたら父、おかしなことを言ったんですよ。
「朝、サワコが迎えに来てくれたんだ」って。
(おいおい、アンタの妻・サワコはまだ天国に行っていないぞ)
そのひと言を飲み込んで、娘さんの話を聞く。
おかしなもんですね。
入院したばかりだった母が看護師さんに言ったんですよ。
「うちの宿六(やどろく・夫のこと)、もう死んじゃったのよぉ」って。
父がまだ生きていたにもかかわらず、ね。
私にはわかりえないサヨナラの予感を
長年連れ添った二人は、彼らなりの方法で感じ取っていたのかもしれない。
96歳という高齢だったが
介護サービスを使わず
カメラとプラモデルを趣味とする元気なオジイチャンだった。
夕食時になってもなかなか食堂に来ないので
心配になって部屋を訪ねてみると
トイレで転倒したまま、すでに絶命。
前日まで元気だったのだが
もともと心臓が弱かったので、そのせいかもしれない。
実は先週
ともにウチで暮らしているタツヤさんの妻・サワコさんが
大腿骨を骨折して入院した。
認知症のサワコさんは飛び切り陽気で
しかしご主人であるタツヤさんに対しては
キーキーとヒステリックに怒ることが多かった。
しょっちゅうケンカしていた二人だが
それはそれで、変化のない高齢者住宅に笑いをもたらしてくれる
名物夫婦だったと思う。
今朝、事務所を訪ねてきた二人の娘さんから話を聞いた。
母が入院した翌日、残された父のことも心配でに会いに来たんです。
そしたら父、おかしなことを言ったんですよ。
「朝、サワコが迎えに来てくれたんだ」って。
(おいおい、アンタの妻・サワコはまだ天国に行っていないぞ)
そのひと言を飲み込んで、娘さんの話を聞く。
おかしなもんですね。
入院したばかりだった母が看護師さんに言ったんですよ。
「うちの宿六(やどろく・夫のこと)、もう死んじゃったのよぉ」って。
父がまだ生きていたにもかかわらず、ね。
私にはわかりえないサヨナラの予感を
長年連れ添った二人は、彼らなりの方法で感じ取っていたのかもしれない。
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