珍しく姉からメールが来た。
先日電話で義兄に姉の様子を尋ねたとき
「ますます忘れることが多くなったよ」と言っていた。
1年前より月に1度は専門医を受診し
アリセプトを飲みつづけているものの
姉の若年性アルツハイマーは確実に進行しているらしい。
記憶障害だけではなく
姉の場合、意欲の減退が著しい。
先月久しぶりに電話で話をしたときも
2人で旅行でもしないと持ちかけたら
「もう、そういうの面倒臭い。出かけたくないわ」と
すげなく断られた。
おいおい、お愛想でもいいから「そうね」くらい言えないもんか?
ま、怒っても仕方ないわけで…。
で、今日のメールである。
「今日は体調がよくありません。
なんだか認知症が近づいているみたいです」
通院していても、薬を飲んでいても
まだ、自分が認知症であることを認識していない。
すかさず電話する。
メールを送ったことすら忘れているのだろう。
今日の姉はいつになく元気で陽気、おまけに饒舌だ。
ついついこっちも忘れて
職場にいる認知症高齢者の笑える話をすると
「すごいわね~。そんな風にならないように気をつけなくちゃね」
なんてケラケラ笑い…。
お世話している認知症のオバアチャマたちを見ていて
わかったことがある。
認知症は刺激のない生活、寂しい生活が
坂を転げるようにその症状を悪化させる。
姉の場合、認知症の姑を介護の末に看取ったと思ったら
相次いで二人の娘たちが嫁いでいった。
定年を迎えた義兄は夜勤のある職場に再就職し
3、4日に一度は夜、家を空けるという。
飼い犬が話し相手の、寂しい生活。
それが姉の認知症を急速に悪化させたのだろう。
体調がイマイチと、しょちゅう誘いを断られ
そのたびに「なんだよ!」と気落ちする私だが
今日はダメもとで誘ってみた。
お姉ちゃん、今度の私の休みにご飯食べに行こうよ。
「あら、たまにはいいわね」
気分にムラがあるのも、姉の病気の特徴だ。
せっかく介護の仕事に就いているのに
身近にいる大切な人を放っておいてどうするよ、オマエ!?
というわけで、明々後日は姉とランチ。
どうか彼女が私との約束を忘れませんように。
先日電話で義兄に姉の様子を尋ねたとき
「ますます忘れることが多くなったよ」と言っていた。
1年前より月に1度は専門医を受診し
アリセプトを飲みつづけているものの
姉の若年性アルツハイマーは確実に進行しているらしい。
記憶障害だけではなく
姉の場合、意欲の減退が著しい。
先月久しぶりに電話で話をしたときも
2人で旅行でもしないと持ちかけたら
「もう、そういうの面倒臭い。出かけたくないわ」と
すげなく断られた。
おいおい、お愛想でもいいから「そうね」くらい言えないもんか?
ま、怒っても仕方ないわけで…。
で、今日のメールである。
「今日は体調がよくありません。
なんだか認知症が近づいているみたいです」
通院していても、薬を飲んでいても
まだ、自分が認知症であることを認識していない。
すかさず電話する。
メールを送ったことすら忘れているのだろう。
今日の姉はいつになく元気で陽気、おまけに饒舌だ。
ついついこっちも忘れて
職場にいる認知症高齢者の笑える話をすると
「すごいわね~。そんな風にならないように気をつけなくちゃね」
なんてケラケラ笑い…。
お世話している認知症のオバアチャマたちを見ていて
わかったことがある。
認知症は刺激のない生活、寂しい生活が
坂を転げるようにその症状を悪化させる。
姉の場合、認知症の姑を介護の末に看取ったと思ったら
相次いで二人の娘たちが嫁いでいった。
定年を迎えた義兄は夜勤のある職場に再就職し
3、4日に一度は夜、家を空けるという。
飼い犬が話し相手の、寂しい生活。
それが姉の認知症を急速に悪化させたのだろう。
体調がイマイチと、しょちゅう誘いを断られ
そのたびに「なんだよ!」と気落ちする私だが
今日はダメもとで誘ってみた。
お姉ちゃん、今度の私の休みにご飯食べに行こうよ。
「あら、たまにはいいわね」
気分にムラがあるのも、姉の病気の特徴だ。
せっかく介護の仕事に就いているのに
身近にいる大切な人を放っておいてどうするよ、オマエ!?
というわけで、明々後日は姉とランチ。
どうか彼女が私との約束を忘れませんように。
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