私はトイレが近い。
ということは、いつかああなっちゃうのだろうか…
我が高齢者住宅で最高齢96歳のトシさんは
耳が遠いことを除けば異常なほどお元気なので
これまで入浴援助以外の介護サービスは利用してこなかった。
ところがそのトシさんが
「夜中にオシッコを漏らしちゃう」
「トイレに行くまでに間に合わなくて失敗しちゃう」
と、春あたりから悲痛な訴えを起こすようになった。
そうなったら当然、排泄介助が必要だ。
さあトシさん、お任せください。
日中も夜間も、私たちがアナタの排泄をサポートいたしましょう。
しかしこれがこんなに困難な援助になろうとは…。
日中はトイレ誘導でなんとかなるのだが
問題は夜間である。
爆睡しているトシさんは、声をかけてもほとんど反応しない。
ならばと、仕方なくベッド上でパット交換。
まずはパジャマのズボンを脱がせ
ズボン下を脱がせ
この時季なのになぜか履いている毛糸のパンツを脱がせ
やっとリハパンにたどり着いたかと思ったら
リハパンの上から腰痛防止のベルトを締めているではないか。
(あとで聞いたら、オムツがずれないようにそうしているんだそうな)
よいしょよいしょとそれを外してようやくリハパンを脱がせ
いざパット交換!と思ったら
ご丁寧にももう1枚リハパンを履いているではないか。
なんだよこれ!?っと怒りを抑えながらそれを脱がせたところで
や~っとお出ましになったパット。
これを新しいものに交換すればいい。
だが、トシさんの用心深さはこれでは終わらなかった。
大パットの上に、普通サイズのパット1枚と軽い尿漏れ用のパット1枚が重ねられ
その上さらに、なんと折りたたんだ靴下と
幾重にも折りたたまれたトイレットペーパーが重ねられているのだ。
ったく、世話の焼けるバアサンだわい。
慈悲もへったくれもなく
リハパン1枚と大パット1枚以外は、全部撤収!
3時間後にまた来るから、これで十分ですよ。
聴こえないであろう彼女の耳元でそうささやき
やれやれと退室する。
そして3時間後。
うわっ、なんだよ!? デジャブか?
ズボンを脱がすとさっきと同じ光景が広がっているではないか。
途中で目覚めたトシさん、不安を感じて
せっせせっせと股間に重装備をこらしたらしい。
排泄に不安を抱えた老婆のかいがいしい働きぶりに
呆れながらも脱帽だ。
ということは、いつかああなっちゃうのだろうか…
我が高齢者住宅で最高齢96歳のトシさんは
耳が遠いことを除けば異常なほどお元気なので
これまで入浴援助以外の介護サービスは利用してこなかった。
ところがそのトシさんが
「夜中にオシッコを漏らしちゃう」
「トイレに行くまでに間に合わなくて失敗しちゃう」
と、春あたりから悲痛な訴えを起こすようになった。
そうなったら当然、排泄介助が必要だ。
さあトシさん、お任せください。
日中も夜間も、私たちがアナタの排泄をサポートいたしましょう。
しかしこれがこんなに困難な援助になろうとは…。
日中はトイレ誘導でなんとかなるのだが
問題は夜間である。
爆睡しているトシさんは、声をかけてもほとんど反応しない。
ならばと、仕方なくベッド上でパット交換。
まずはパジャマのズボンを脱がせ
ズボン下を脱がせ
この時季なのになぜか履いている毛糸のパンツを脱がせ
やっとリハパンにたどり着いたかと思ったら
リハパンの上から腰痛防止のベルトを締めているではないか。
(あとで聞いたら、オムツがずれないようにそうしているんだそうな)
よいしょよいしょとそれを外してようやくリハパンを脱がせ
いざパット交換!と思ったら
ご丁寧にももう1枚リハパンを履いているではないか。
なんだよこれ!?っと怒りを抑えながらそれを脱がせたところで
や~っとお出ましになったパット。
これを新しいものに交換すればいい。
だが、トシさんの用心深さはこれでは終わらなかった。
大パットの上に、普通サイズのパット1枚と軽い尿漏れ用のパット1枚が重ねられ
その上さらに、なんと折りたたんだ靴下と
幾重にも折りたたまれたトイレットペーパーが重ねられているのだ。
ったく、世話の焼けるバアサンだわい。
慈悲もへったくれもなく
リハパン1枚と大パット1枚以外は、全部撤収!
3時間後にまた来るから、これで十分ですよ。
聴こえないであろう彼女の耳元でそうささやき
やれやれと退室する。
そして3時間後。
うわっ、なんだよ!? デジャブか?
ズボンを脱がすとさっきと同じ光景が広がっているではないか。
途中で目覚めたトシさん、不安を感じて
せっせせっせと股間に重装備をこらしたらしい。
排泄に不安を抱えた老婆のかいがいしい働きぶりに
呆れながらも脱帽だ。