ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

老いてもなお・・・

2014-03-25 00:44:53 | 日記
私が勤務する介護施設
(正しくは高齢者向け住宅であって施設ではないのだが
誰にでもわかりやすいよう、ここでは“施設”と表現させていただく)
がオープンして、早4ヵ月。

学校でいうなら
ちょうど夏休みを迎えるころである。

緊張していた春が過ぎ
一人一人の個性が光り始める夏休み直前。

そう、我が施設でもそんな風景が広がっている。

初めて施設に入って来られた方も
利用していた施設がよくなかったからとウチに来られた方も
そして入院していた病院から転居されてきた方も
はじめは誰とも口を聞くことなく
数少ない交流の場である食堂でも
頑なに自分の世界を守っていらした。

ところが3、4ヵ月もすると、景色は一変する。

小学5年生に例えると、こんな感じだ。
クラス替えによってぎこちなく接していた仲間たちが
だんだんと仲良くなりはじめ
リーダー的存在、引き立て役とポジションが決定付けられて
グループ化が見られるようになる。
そこへ、転校生の登場。
あるいは、「あの子がアナタの悪口を言ってたわよ」からはじまる
女子特有の仲間割れ。

忙しくて給食時間の風景を見ることがなかった担任教師が
ふと気づけば
教室の様子が変わっている。
グループ化から生まれた派閥。
新入生を迎えたことによって生じた絆と亀裂。
クラスのアイドル候補だったはずが
なぜか一人ぽつねんと給食を食べている子・・・。

実は、こうした景色がウチの施設でも見え始めている。
80を過ぎたオバアチャマ同士が
たかだか30人ほどの中で派閥を形成。
「あの人は裏で私の悪口を言ってるの」と
一人を槍玉に挙げ
無視したり、のけ者にしたりしているのである。

で、のけ者になったオバアチャマはどうしているかというと
さっそく転校生、いや新入居者を見つけて楽しげにオシャベリ。
派閥が枝分かれしようとしているらしい。

ああ、女子はいくつになっても女子なんだなあ。