ちかさんの元気日記

辛いことを乗り越えて元気に生きている私“ちかさん”の
涙と怒りと笑いの介護記録。

ありがとう。

2013-09-28 01:06:29 | 日記
晴れて、卒業。

どれだけこの日を待っただろう。
もうテスト勉強にはうんざりだ。
レポートなんか書きたくない。
実技? その言葉を聞いただけで脈拍数が上がる。
早くこんな生活に別れを告げたい一心だった。

しかしその一方で
どれだけこの日が来るのが悲しかったことか。
この半年間、同級生として泣き笑いをともにした仲間との別れ
それは身を切られるように辛かった。

たった13人のクラス。
半年間、毎日9時から夕方4時半まで一つの教室で過ごせば
それぞれのクセもツボも自ずとわかる。
私のクセやツボも、みんなにバレバレだったに違いない。

介護の勉強で心の“共感と受容”をさんざん学んできたが
おそらくそれを教科書で学ばなくとも
同級生のクセやツボを共感し、受容できる仲間たち。
言葉に出さずとも、そこにいてくれるだけで温かい存在だった。

そんな彼らと、お別れだ。
泣かないわけにはいかないだろうって。

小中高、そのあと進学した専門学校
どの卒業に際しても味わったことのない感謝と寂寥感。
年齢も経歴もさまざまだが
同じ目的を持ち、自分の意思で入ってきた職業訓練校だからこその感動が
そこにあった。

出会えたことが嬉しくて
だから別れがこんなにも苦しくて切なくて・・・

「ありがとう。みんな、大好きだったよ」

こうしてブログを書いている今も
仲間たちの笑顔が浮かんで泣けてくる。
奇跡的!とも言いたいくらい、みんなのことが大好きだった。

い~い経験させてもらったよ。
55歳にしてこんな感動をもらえるなんて、思ってもいなかった。

実技の授業中は“悪魔”にしか見えなかった指導員が
卒業式の後に教室を訪れ、こんなメッセージをくれた。

「私は障害を持った人たちとも接してきました。
世の中には、自分で選べない、行動できない人たちがいる。
でも、アナタたちは自分で選択し、行動を起こすことができる。
それを幸せだと思って、これからの人生を生きてください」

涙。
そうだよね。私もいろいろあったけれど
お陰さまで自分で選択し、行動することはできる。
ありがたいじゃあないか。

きのうで、人生いくつめかの卒業。
そして来月から、人生いくつめかのスタート。
新しい世界では次なる修行が待ち構えているだろうけれど
自分で選んだ道だ。突き進むしかない。

職場で辛いことがあったら
遠慮せずに、仲間たちにメールしちゃおっ!
みんな、受け止めてくれると思うから。

とにもかくにも、ちかさん55歳。
10月からまた新たな自分史を綴り始めます。よろしく!