どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

スワファムの行商人・・イギリス、味噌買橋、ほか

2018年05月17日 | 昔話(日本・外国)
 古来から夢をみつづけた人間。夢が正夢になるという昔話。
 読み進めると、この国にも同じようなものがあると知ると、なにか楽しくなります。


・スワファムの行商人(イギリスとアイルランドの昔話/石井桃子編・訳/福音館書店)

 スワファムというところの行商人が、夢に導かれて、ロンドン橋に行きます。しかしいつまでたってもいいたよりは耳にはいってきません。

 しかし近くの店の主人が自分も夢をみたといって、行商人の家の果物畑のカシの木下を掘ると宝物が見つかるという話をします。

 店の主人は、ばかばかしいと思って話をしますが、この話を聞いた行商人が家に帰ってカシの木の下を掘り起こすと宝物が出てきます。
 
 足元をみつめてごらんなさいといったところか。

 また、<新編世界むかしはなし集1 イギリス編/山室 静・編著/文元社/2004年初版>では、「ロンドン橋の上で」という題名です。


・あの連中(マン島の妖精物語/ソフィア・モリソン・著 ニコルズ恵美子・訳 山内玲子・監訳/筑摩書房1994年初版)

 同じイギリスのマン島の話です。
 「スワファムの行商人」と同じ内容なのですが、夢ではなく「小さなやつ」にいわれて、ロンドン橋にいくというでだしです。
 「小さなやつ」とは、妖精のことですが、マン島の人たちは妖精とはいわず「ちっちゃいやつら」「あの連中」とも。
 このあたりは、「ハリーポッター」のヴォルデモートと同じでしょうか。ヴォルデモートも名前はいっていけない人物としてあらわれます。

 おもしろいのはマン島。世界最古の議会をもち、1979年には議会千年祭がひらかれたといいます。人口は8万人ほどですが、歴史を調べてみると興味深いことばかりです。

・ハンスのゆめ(世界むかし話 フランス・スイス/八木田宣子・訳/ほるぷ出版/1988年)

 スイスの昔話です。
 牧夫のハンスは、びんぼうでしたが、男ぶりのいい男。金持ちの美しいむすめに恋しますが、娘の父親は許可をだしません。
 ある日、ハンスは不思議な夢をみます。橋の上にたっていると、一人の男がそばにきて、一生ハンスをたすけてくれるようなことを、なにかいおうとしましたが、その前にハンスは目が覚めてしまいます。
 ハンスは町の橋の上で夢の中の男にあおうとしますが、何時間まっても、夢の中の男はあらわれません。
 辛抱強く待ち続けるハンスでしたが、そばをとおりかかった男が自分がみた夢を話します。
 それはハンスが住む山小屋の床下に金銀の入った壺をみつけたというものでした。
 この話を聞いたハンスが小屋の床板をあげてみると・・・。

 スイス版は、ほかのものよりストーリー性があります。

・味噌買橋(日本) 

 「スワファムの行商人」と同じ内容ですが、味噌買橋にでてくるのは正直な炭焼きです。
 夢、橋、自分のそばに宝物がねむっているというのが共通の要素です。

 イギリスの話に、にていると思っていたら、「味噌買橋」は、岐阜県高山市の小学校の先生が翻案したものが広まったものといいます。

 橋は、村の境にあることが多く、地上と水界が接するところでもあり、異郷との接点でもあるといいます。


                
 
ジャンル:
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