どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

まいごになったおにんぎょう

2018年04月01日 | 絵本(外国)


            まいごになったおにんぎょう/アイゲルダ・アーディゾーニ・作 エドワード・アーディゾーニ・絵 石井 桃子・訳/岩波のこどもの本1983年


 岩波のこどもの本は、原文が大分前のものがおおく、絵はシンプルな感じ。ほぼ二色で黄色がアクセントになっています。

 スーパーの冷凍庫におっこちた小さな小さな人形。
 もとの持ち主は人形なんか好きでなく、レーンコートのポケットから落ちたことにきがつきません。

 人形は冷凍庫にある野菜や肉、魚のコーナーをあるきまわります。それでも客のだれもきがつきません。

 ある日、女の子がアイスクリームを食べている人形をみつけます。

 女の子は、小さい人形がかわいそうになって、家に連れて帰りたいと思いますが、「お店のものをいじってはいけない」といわれていました。

 女の子は、次に買い物のとき、オーバーと帽子をマッチ箱に入れて、お人形にプレゼントします。

 次は黄色いスカーフ、セーター、ペチコート、フリルのついたパンテイ、赤いタイツも。

 ちゃんとお店の人の了解(といっても、だいぶつっけんどんです)をとって、女の子は、人形を持ち帰ります。


 どちらかといえば、女の子むけでしょうか?

 プレゼントを手作りするあたりの女の子のやさしさが印象に残ります。

 人形がイチゴやアイスクリームを食べたり、グリーンピースで遊んだりと、寒くても、もしかすると冷凍庫は一番の遊び場所だったかも。人形が冷凍庫で遊ぶという思いもつかない設定が斬新です。


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