どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

赤ずきん

2018年05月16日 | 昔話(外国)
 今頃になって「赤ずきん」を読んでみました。一番親しんでいるのはグリムのもの。

 一番楽しいのは、赤ずきんとおおかみのやりとりでしょうか。

 「おばあさんは、なんておおきな耳をしているんでしょう」
 「おまえの言うことがよく聞こえるようだよ」
 「なんて大きな目をしてるんでしょう」
 「おまえのことが、よく見えるようにだよ」
 「なんて大きな手をしてるんでしょう」
 「おまえを、よくつかめるようにだよ」
 「なんて大きな口をしてるんでしょう」
 「おまえを、一口に食えるようにだよ」

 リズムがあるやりとり。怖さが段々ます場面です。

 ところで、でだし、かわいい女の子が登場するのですが、やはり可愛くなければいけないのかという疑問。

 おおかみが食べるのに見た目は関係ないのですが、男の象徴と考えると不思議はないのですが、これは男の側からの視点か?

 かわいい女の子は、おばあさんからつくってもらった赤いずきんがきにいって、ほかのものをかぶろうとしなくなったというのですが、なぜ赤ずきんなのか。
 ペロー以前の原型では少女は赤い頭巾をかぶっておらず、この部分はペローが加えたといいます。

 赤ずきんがでかけるのは三十分ほどの森の中に住んでいるおばあさんのところ。
 森の中に危険がありそうにもかかわらず、おかあさんは赤ずきんをわざわざ一人でおばあさんのところにやるのは、いろいろ体験をさせるためなのでしょうか?

 おばあさんが森の中に住んでいるのは、年老いた者を捨てる背景があるという解釈も読んだことがあります。

 赤ずきんがおばあさんのところにもっていくものをケーキとワインと訳しているのもあれば、お菓子とぶどう酒と訳しているものもあります。

 おおかみがおばあさんを飲み込んでから、ねまきとナイトキャップをかぶるところ。ねまきとずきんとしているものもあります。

 狩人と猟師とでは、どちらが聞いていてわかりやすいでしょうか。

 「赤ずきん」というと、最後、おおかみのおなかをハサミで切ると、お婆さん、赤ずきんがでてきますが、これはグリム兄弟がくわえたもので、原型では、赤ずきんが食べられるところでおわります。
 (世界むかし話 フランス・スイス/八木田宣子・訳/ほるぷ出版/1988年)

 ほるぷ出版版では、赤ずきんがおばあさんのところにもっていくのは、ケーキとバターの壺です。ワインやぶどう酒と訳されているのが多く、小さな子にお酒?を持たせたというのにひっかかっていましたが、ケーキとバターで、すっきりしました。さらにほるぷ出版のものでは、おばあさんが住んでいるのは、森ではなく、村で水車小屋のそばです。




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