うみぼうず/岩崎 京子・文 村上 豊・絵/教育画劇/2000年
お盆はどの村も漁はしないきまり。
ところが元気な若者たちは、「海は ないで 風はなし、こんな日に船をださんでどうするだ」と海に出て、網を流すと、すぐに魚がかかって、たちまち船は魚でいっぱい。
よろこんでいると、どこからか霧がわいて、あっというまに、どっちが岸か見当もつかなくなってしまい、波が騒ぎ、船もゆれだします。
霧になかからでてきたのは、まっくろい のっぺらぼうの海坊主。
海坊主が、ざぶう ざぶうと 波を掻き分けつかずいてきて・・。
この海坊主、なかなか迫力があります。
表紙の絵、タコみたいと思っていたら、若者が真っ青になった顔のようです。
きまりをあまくみると、何がおこるかわかりません。