どんぴんからりん

昔話・絵本いろいろ。語るのを目的としたものでしたが・・。それにしてもまるで森に迷い込んだ感じです。(2012.9から)

七人のきょうだい・・中国

2018年10月09日 | 昔話(外国)
             銀のかんざし/世界むかし話 中国/なたぎりすすむ・訳/ほるぷ出版/1979年


 でてくる七人兄弟の誰もが、とんでもない能力をもっています。

 力太郎、風次郎、鉄三郎、寒四郎、足長五郎、大足六郎、大口七郎と、表意文字のおかげで、説明抜きで、きわめてわかりやすい兄弟。

 おじいさんから、高い山と広い海があって、不便でしょうがないといわれ、山は平らに、海は埋めてしまった兄弟。
 この土地で麦や雑穀をうえると、みごとな穀物が栃一面に、びっしり育ちます。

 これに目をつけた皇帝が年貢を出せと命じます。年貢を出せば、どんなに水をいれても、一滴のこらず吸い込んでしまう枯れ井戸とおなじで、もう一生、牛や馬みたいにこきつかわれる、とおじいさんはなげきます。

 七人兄弟は皇帝に掛け合うため、城にでかけます。

 力太郎は、鉄のかんぬきを通した城門をおして、見張り台もろとも崩してしまいます。
 アリも通らないほどの午朝門は風次郎が、ふき倒してしまいます。
 将軍が鉄三郎の腕を刀で、切ろうとしますが、逆に刀が粉々に壊れてしまいます。

 皇帝が、兄弟を焼き殺そうとしますが、寒四郎は、火を消してしまいます。
 海でおぼれ死にさせようとすると、大口七郎が一口で海の水をすいこんで、城にはきだすと、皇帝から大尽から役人まで全部海の水が飲み込んでしまいます。

 昔話に、とんでもない能力をもつ人間が出てくるのは、そんな力があったらという願いが込められていたのでしょう。

 同じような話では、とんでもない能力をもつ人間が、主人公のおともをするのが普通ですが、この話ではあくまで兄弟が主人公です。
ジャンル:
文化
コメント   この記事についてブログを書く
« あひるのたまご | トップ | ねずみのおいしゃさま »
最近の画像もっと見る

昔話(外国)」カテゴリの最新記事