ゴリラのビックリばこ/長 新太/絵本館/1990年
いたずらずきなゴリラが作ったのは、はこのうしろのボタンをおすと、メガネがとびだすビックリばこ。そのメガネは、顔からとれません。
森じゅうの動物たちがメガネ顔になってしまいました。
メガネブタ、メガネカエル、メガネサカナ、メガネライオン、メガネシマウマ・・・
動物たちはメガネをかけると、みえなくなってしまって 大騒ぎ。片方のボタンを押すと、メガネがとれるようになっていたビックリばこを、おこったカバが、足でメチャメチャしてしまったから大変。
スタコラゴリチャンと、にげていったゴリラが、みんなにつかまって、メガネをとるビックリばこをつくることに。
これがなかなか できません。みんなが なんにちも まっていると、イモムシみたいに やせたゴリラがやってきて はこのボタンを押すと、メガネがピューと箱の中に すいこまれていきます。
一件落着すると、みんな笑顔。ゴリラのことだから しょうがないねと思ったのかどうか。
「メガネがとれるビックリばこ」がなかなかできず、ゴリラがだんだんやせて、からだの色も変わるのに大笑い。試作品にも大注目。
それにしても、動物たちにあわせたメガネは、オーダーメイドですから、すぐれもののビックリばこです。