あなはほるもの おっこちるとこ/ルース・クラウス・文 モーリス・センダック・絵 わたなべ しげお・訳/岩波の子どもの本/1979年
原著は1952年で、絵はモノクロ。
「〇〇」は「〇〇」のためにあるというのが、ちいちゃい こどもたちが 説明してくれます。
・マッシュ・ポテトは だれでも すきなだけ たべられるもの
からはじまって、最後は
・ほんは みるもの
・かおは いろんな かおを するためにあるの
・ては、つなぐためにあるの
・だきあうために うでが あるのよ
・どろんこは とびこんで すべりこんで おっころりんの しゃーんしゃんて やるところ
・なみは、てをふってバイバイするもの
・おにいさんは ぼくを たすけてくれるひと
・とけいは ちくたく おとを きくもの
・かいだんは すわるところ
などなど
あっとおどろく表現もあって、自分の固定観念を打ち破ってくれます。
だきあうために うでがあるのに、相手を叩きのめすためにもつかうのが大人。
次からつぎへとでてくるこどもの表情も楽しい絵本です。
保育園や幼稚園のこども、先生への謝辞がありますから、聞き取ったものでしょうか。
今の子どもに聞いたら、別の説明が聞けそうです。項目が多いので50音順になっていたらもっとよかったかもしれません。