四季優彩 Annex

身近な自然を中心とした写真ブログです!

新庄が見た夢

2006年10月27日 23時53分35秒 | スポーツ

File1254 日本ハムが日本一を決めた日本シリーズ第5戦の8回裏に、新庄に最後の打席が回ってきました。打席に入った新庄は感情を抑えることが出来なかったようで、目に涙を浮かべていました。恐らく涙でボールも良く見えなかったと思いますが、今までの想いを込めたフルスイングで3球三振でプロ野球生活の最後の打席を終えました。

あとで分かった話ですが、泣きながら打席に立つ新庄に中日のキャッチャーの谷繁が「泣くな!真っ直ぐしか投げないから・・・」と声をかけたそうです。まだ勝負が決まっていないのに相手のキャッチャーの心をも動かすのですから、新庄という選手は凄いです。また、谷繁も粋なはからいをしました。

File1256 そして、9回表2アウトから中日のアレックスが左中間にフライを打ち上げ、レフトの森本がキャッチすると新庄と抱き合い、感あまってその場で動けなくなってしまいました。その後、マウンドに集まっていた選手達が外野まで新庄を迎えに行き、真っ先に新庄の胴上げが始まり宙を舞いました。

いつもは笑顔の新庄が誰はばかることなく涙を流す姿を見ていると、熱いものがこみ上げてくる感じがしました。このとき新庄は3年前に描いていた夢の中にいたのです。

思えば新庄が阪神にいた頃は「チャラチャラしている奴だな・・・」くらいにしか思っていませんでしたが、阪神からメッツに移籍した頃から、インタビューに答える新庄の姿を見て次第に好感を持つようになりました。そして、日ハムへの入団を発表して、一生懸命プレーする姿やファンを楽しませようとする姿勢を見て、新庄という男を凄いと思うようになりました。

この3年間いろいろなことがありましたが、北海道にプロ野球を根付かせ、チームを日本一に導いたのですから、新庄の功績は大きいと思います。個人的には「道民栄誉賞」なんていう物をあげても良いのではないかと思います。

北海道での3年間は新庄にとってもファンにとっても楽しい3年間だったのでしょうね。恐らく新庄の野球人生の中でも最も輝いていた3年間だと思います。

SHINJO選手本当にお疲れ様でした。ありがとう!

*写真は9月24日のロッテ-日ハム戦(千葉マリンスタジアム)より

コメント (4)
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