トヨタの快進撃

バブル崩壊後、元気のなかった日本企業が最近やっと元気を取り戻してきました。バブルの失敗を機に堅実にコツコツと積み重ねてきた企業が成果を出して来きいるようです。
もともと、日本企業というのは基礎がしっかりしているので、堅実な経営をしていれば、これほど景気が落ち込むことは無かったのでしょうが…。
バブルで失ったものも大きいですが、得たものも大きいかったような気がします。前向きに考えると、あのときにバブルがはじけて良かったのでしょう。もしあれ以上バブルが続いていたら、日本の道徳や文化はめちゃめちゃになっていたかもしれません。
日本中がバブルに踊らされていた中で、トヨタという会社だけは今と変わらぬ堅実な経営をしていたと言うことご存知でしょうか？言い方は悪いですが、この会社は本当にケチな会社です。徹底的な効率化とコスト削減をしてきて、世界第２位の自動車メーカーとなり、利益でも１兆円を超えて日本企業のなかで、唯一世界のトップ１０（2004年度決算ベース）に入った会社です。
コストや効率化を切り詰めると、品質の低下や安全面での問題がネックとなりますが、トヨタはその問題すら見事に解決してしまいました。
そう言う意味でトヨタに学ぶべきところは大きいのですが、トヨタ方式を勘違いしている企業も多いようで、やたらと社員や取引先に「いんちきトヨタ方式」を押しつける会社も多いのです。経営者はもっと「真のトヨタ方式」を勉強すべきでしょう…。
昨日行われたトヨタの張社長とGMの会長とのトップ会談にもトヨタのしたたかさを感じます。