あけぼの

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人生は非情:報われなかった終焉

2017-11-21 14:59:55 | 講演・アート・音楽・スピーチ

とある有料老人ホームでの出来事。83歳、上品な顔立ちの入居者が粗相をしでかしたとかで風呂場の浴槽に連れていかれ、水攻めで窒息死させられた事件があった。身体には打撲痕や胸骨骨折も見られたと言う。男性介護士の深夜の密室殺人、双方の詳しい事情は判らないが「カーッ」となった介護士の咄嗟の事件と考えられる。被害者の前職は教育者、校長を経て定年後は教会で奉仕活動をされていた人柄だ。人の運命は何が起こるか判らない。他人のため善行を重ね、教育畑を邁進された人生も必ずしも報われなかった終焉だ。新聞記事を読んだだけの筆者でも惨めでやり場のない気持ちだ。まして、知人や関わりのあった人たちの心情はいかばかりか。「素敵な人生、悲しき末路」のこの事件、「生まれ持った運」などという言葉で終止符を打つわけにはいかない非情なできごとだ。不幸な世相を嘆くばかりでは仕方がないのだが……。恐らく難病で施設に入れられたのだろうが、家族は「何を信じたらよいのか」という気持ちだろう。老いて頼れるのは肉親?それとも施設?「どっち?」(自悠人)



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