あけぼの

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老境の義父の心境が解る歳になったようだ!

2020-06-17 14:02:59 | 講演・アート・音楽・スピーチ

ワイフの父、Haruzoはインテリだった。高校の数学の先生をしていたが、実兄の勧誘があって40歳で田舎の起業家に。精米所経営、薪炭業、アヒルや鶏や鯉の飼育等、何でもやってみる人だった。年金の付く前に教師を止めたのだそうだ。ワイフは高校生の頃、父が買った山で薪の束を作る手伝いをし、父運転の“オート三輪”の助手席に座って街へ運ぶ、という、手伝いの日々だったと言う。私がワイフと結婚した頃には義父は小さなタクシー会社を経営、忙しい時は運転を手伝っていた。当時は砂利道で運転は楽ではなく、事故などの心配から妻である義母は、「タクシー業は長くはやりたくない!」と言っていた。老いてからは妻経営の雑貨店の店番に立ったりしたが気が乗らず、自動販売機の管理ぐらいしかしなかった。たまに東京から電話をすると、受話器を取り上げても、「おーいYaeko!」と電話機を妻に渡す。電話で話すのが面倒くさかったのかな。87歳ぐらいだっただろう。義母は耳が遠くて電話の対話は難しく、そのまま義父に話し続けてもらいたかったのだが。

 さて、私は当時の義父とほぼ同年齢になり、義父の当時の心情がわかる気がしだした。ワイフの買い物のHelpにスーパーまで運転してやっても、この頃は車から降りたくない。面倒くさく感じるのだ。以前は車の中でジ~っと待つのが嫌いだったのに。行動意欲減退はボケが始まる兆候か?老いても目標をもち、老化=ボケは辞退し、老化=精進とありたいものだ。(自悠人写真:3歳頃のワイフ