あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

障害者への署名集め、実はスリ集団だった!

2015-01-09 10:28:21 | 旅行記、多文化教育、国際

凱旋門とサクレクール寺院 :その周辺で知恵を絞ったスリ集団に囲まれた

 グローバルな観光地パリは人を惹きつける魅力のある街だ。我々夫婦は近年は後進国中心のバックパッカーだったので歴史ある文化都市パリ再訪は35年振り。たった半月ほど前には連日メトロを利用し、沿線の駅で降りては歩き回り、今回仏新聞社襲撃事件のあったバステイーユ広場も歩いた。それゆえ今回の風刺画家殺害事件にはことさら恐怖と怒りを覚えた。12月なのに人の動きは結構見られた。大きく変わっていたのは中心地オペラ座周辺のように感じた。セーヌ河の船着き場、バトームーシュからコンコルド広場まで、そして凱旋門までの2.3キロ、広いシャンゼリゼ通りは観光用の仮設商店で飽きさせない。通りで「障害者に署名お願い!」と若い女の子集団が絡み付くように妻を取り囲んだ。「障害者のため」と聞けば放っておけない妻がペンを取っているところに、通りかかった通行人が「Be Careful!」と。日を変えてモンマルトルのサクレクール寺院の桟道でも同じような女性グループに取り囲まれた。その直後、妻のバッグは口が開き、筆者のウエイストバックのチャックも開いていた。その場を離れかけたら1女性が「これが落ちてました!」とワイフに名刺入れを渡してくれた。バッグから掏ったけどお金が入っていないので捨てたのだ。見かけは優しいスリ集団、財布がカラなら仲間が拾ったふりして“親切”に手渡してくれるというシステムのようだ。知恵を絞ったスリ集団に2度も狙われたが、観光客は要注意!為替が円安に移行してユーロ高、148円ではフランス料理の晩餐は1回きりしか頂けなかった。なお、新聞社襲撃事件の同じ日、日本では爆笑問題の政治家ネタ、「全部ダメ」とNHKで没。西の国でも東の国でも表現の自由が危くなってきた。(自悠人) 

  モンマルトルの丘に上がるテラスと画家が待っているモンマルトルの丘