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女性歌手の可能性 (aeternitas)
2011-12-31 13:36:50
先週と今日の記事、興味深く拝読しました。ライプツィヒにおける世俗カンタータの上演にかかわった歌手たちについては、ogawa_jさんのご指摘のように、トマス学校の生徒、ライプツィヒ大学の学生が考えられると思います。くわえて、わたしは女性の歌手が歌った可能性もかなりあると考えています。

バッハは、「わが家族にて声楽や器楽の音楽界が組めるのではないかと自負しております。ことに現在の妻は、きれいなソプラノを歌いますし、長女もまた捨てたものではありません」(酒田健一訳)と自慢しており、アンナ・マグダレーナやカタリーナ・ドロテーアも、歌手として上演にかかわっていても不思議ではないように思えます。

また、いわゆる合唱曲は、登場人物のみの重唱で歌われた可能性もあるのではないかと思っています(つまりOVPP)。バロック時代のオペラやカンタータのコーロでは、合唱というより登場人物の重唱によるものが多いように思えます。もっとも、わたしたちの耳には、パートに複数名の歌手の合唱の方がなじみがあり、そのほうがふさわしく思える曲があることも確かですが。
 
 
 
女性歌手の問題 (ogawa_j)
2011-12-31 18:47:22
aeternitasさん、コメントありがとうございます。

アンナ・マグダレーナは、もともと歌手としてケーテン宮廷に雇われていたわけですから、才能ある歌い手だったでしょう。長女も歌うことが出来ますから、バッハがライプツィヒでの公的な機会以外に、ケーテンやヴァイセンフェルスその他の宮廷で演奏する際には、歌手として加わったことでしょう。ただ、市の公式行事での演奏にも参加したかどうかは、私は疑問に思っています。その根拠を今お示しできませんが。

世俗カンタータに於いて、登場人物のみの重唱で合唱曲を歌った可能性は、充分にあると思います。確かにご指摘のように、我々は合唱にある程度の人数があることを期待しがちです。そのためか、現在の古楽の演奏に於いても、合唱の人数は、多すぎる場合が多いように思います。それは、ロ短調ミサ曲を紹介した際に述べましたが。

クリスマス・オラトーリオの残りの3曲の紹介を楽しみにしています。
 
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