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インテリアコーディネーターのブログ。
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Sumica-neo 「ミニマムに暮らす家」開発秘話

2020-12-10 | インテリア/建築
久しぶりにブログのページを開きました。
最後の投稿が2015年10月。5年振りの投稿になります。
ご無沙汰しました。

2016年6月から4年程、建築からは少し離れた仕事をしておりましたが久しぶりに工事を担当しましたので、その開発秘話をお届けします。


この建物のリノベーションを担当することになったのは、2020年2月のこと。
平面プランが数点ある状態でした。
図面を見た瞬間に蘇って来たのは、23歳の頃の記憶。
当時、インテリアコーディネートの課題「28歳シングル私の家」。それがピッタリと当て嵌まるようなコンパクトな平屋でした。

そこで、「28歳の自分が一人暮らしをするなら」という目線で思いをめぐらしながら、計画を進めることにしました。

早速、現地を見に行ってみると・・・建物の南側に所有者不明の植木鉢たち。


玄関は北側の細い通路の奥から入るのですが、この植木鉢さえどうにかすれば南側からもアクセスできる建物の立地状況。
絶対南側アクセスを叶えたい!

そこで、まずは、近隣調査開始から。
時期は外出自粛が求められていた緊急事態宣言の真っ只中、と言う事もあり、ご在宅のご家庭が多かったので、聞き込みはスムーズに進み、無事、撤去の許可を頂くことが出来ました。

完成したお家がこちらです。
Before(正面)



After(正面)


(裏面)植木鉢たちに埋もれて存在していたレンガ造りの手洗い場を撤去。勝手口を付けました。




内部は、こんな感じ。










タイトルの「ミニマムに暮らす家」の通り、持たない暮らしを贅沢に紡ぐ時間を想像し、本当に必要なモノに囲まれ、本当に必要な空間を余すことなく使う。
暮らすほどに愛着も持てる家をつくりました。
太陽の光が室内に全く届かなかったお家が、明るく清潔な空間に蘇ったと思います。