記日きつい思れぐま気 from バンクーバー

2012年4月から妻の海外赴任に伴い主夫業と育児に励む30代男性の日常。バンクーバー関係ないことも多々あります。

Remembrance Day

2012-11-08 22:33:22 | バンクーバー・雑感
毎年11月11日はRemembrance Day(リメンバランス・デイ)、戦没者追悼記念日だそうで、学校も会社もお休み。その記念式典が学校であるというので出席してきました(もちろん登校日に開催しています)。この日は第一世界大戦終結の日ということで定められたそうですが、カナダでも州によっては祝日でないようです。ややこしい。

式典当日、生徒はみんな白または黒の服を着ていきます。僕はうっかりその通知を見落としていたのですが、前日にママ友さんから「黒い靴、買えました?」って聞かれ、「???なんのことです?」というところから式典があることが発覚。あやうくいつもどおりのピンクや赤の華々しいファッションで送り出すところでした、危なかった。通知には「上は白いシャツまたはカーデガン、黒いズボンまたはスカートと黒い靴」と書かれていたようですが、白いカーデガンを着ることを拒否されたので、「真っ黒なら問題あんめえ」と上下黒で行かせました。靴は、この式典のためだけに買うのもバカバカしいので見送り。いつもどおりスニーカー。
この服装で大丈夫かな、とちょっとだけ心配したのですが、似たような感じの子もちらほらいたので安心しました。僕自身の問題なら全く気にしないのですが、娘は他の子と違うととても気にする性格なのでちょっとかわいそうですからねえ。

記念式典は体育館を兼ねた講堂で行われ、入り口で子ども達が募金活動をしていたのでちょっとだけ募金。すると、赤いポピーのブローチをくれました。ここ数日、この赤いポピーを胸につけている人を多く見かけていたので何なのか気になっていたのですが、どうやらこのためだったのだとようやく理解。日本でいうところの赤い羽ですね。
なぜ赤いポピーなのかというと、第一次世界大戦で最大の激戦地となったフランドル地方に大量に咲き誇っていたことからきているそうです。(ソース:GoToVan "Remembrance Day"

ただ、造りはかなり雑。小学校のやつだからなのか全部そうなのかわかりませんが、真ん中に虫ピンが刺さってるだけ。安全ピンじゃなくて虫ピン。虫ピンって、標本とかに使う細い釘みたいなやつね。波縫いをするように何回か通さないとすぐ落ちるし、針先は剥き出しのままだし、かなり微妙ですが、まあカナダだし、こんなもんでしょう。

子ども達が歌を歌う、というのは聞いていたのですが、どうせ校長先生がちょこっと話をして歌を歌って黙祷しておしまいだろうと思っていたら全然違いました。国歌斉唱に始まり、すごく厳かで、密な内容でしっかり1時間。カナダの人たちがこの日をとても大切にしているのがひしひしと伝わってきましたよ。写真ではちょっとわかりづらいですが、照明を落とし、壁際の子達はキャンドルを持っています。



他の小学校がどうなのかはわかりませんが、娘の学校の場合、校長先生のスピーチは最初の1、2分だけ。あとは全て生徒主体で進められていきます。学年別に役割が決められていて、歌(学年によって異なる)や詩の朗読、式典の意義、追悼の言葉など、全て生徒の手によるもの。子どものうちからこの日の意味をしっかりと教え、伝え、考えさせていることに感銘を受けました。日本だったら(韓国もそうらしいですが)校長先生が長々とつまんない話をしておしまいですよね。こういうイベントに対するスタンスについて、ちょっと考えさせられる式典でした。


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