本日の返却本でした。わが故郷で起きた凶悪事件のシケイ判決が出て、本好きな利用者がこの本を借りたかと思われます。
へえ、こんな本もあったのかと発刊日を見ると、今から4年前の2008(平成20)年7月20日でした。
本書を読んでいるうちに、実家の豊北町(現下関市)と深い関わりがありました。
愛おしい娘さんのお名前は「夕夏」ちゃん。
学生時代に何度かよく行った場所は、山口県の北西、日本海に浮かぶ角島(つのしま)がある。
山口県北部の日本海側海岸線は景観が素晴らしく、北長門海岸国定公園に指定されている。
中でも角島の白い砂浜とエメラルドグリーンの海が好きだった。
高専時代、夏が来ると、この島で何度もキャンプを張っている。
角島の水平線に沈む夕陽の美しさが忘れられず、夏の夕陽のように人を暖かく包む優しい人になって欲しいという思いからこの名をつけたとのことです。
大きくなったら、家族で角島にキャンプに行き、「名前の由来はこれだよ」と水平線に沈む夕陽を指し、どんな反応を見せるだろうかとひそかな楽しみだった・・・・・。
今から10年前の2002年8月、角島大橋で友人のヨングクさんと。
2002年の梅雨明け直後、海上状況が安泰になる青ヶ島へ、8月も山口の実家に帰るといったような、せわしいスケジュールだったかも?
(まるで昨日のように思い出せるのに、10年という歳月は早い)
角島の夕陽は写真撮っていませんが、代わりに青ヶ島から送られてきた写真です。
本書に書かれている夕陽とは、このような感じに見えたかも知れません。
生命を奪うのは地球より重く、シケイにしなくてもよいのではと葛藤もあったようですが、アメリカの少年犯罪のシケイ囚に会ってもらい、刑罰の意味を見つめなおしてもらおうとアメリカの刑務所へ。
そのシケイ囚は「「命」そのものを考えるようになり、猛省している」とのこと。
被告人に対しても、命をもって償ってほしいと、司法との戦いが始まりました。
18歳でもこのような凶悪事件が起きてしまうと、シケイが課せられるという日本の司法制度を大きく変えたのも彼のお陰です。
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