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金華駅(その2)

2016-02-13 00:39:16 | 2015五能線&道央&カシオペア
 時刻表を見て・・・驚愕!!
 廃村にたたずむ秘境駅だというのに、1日8本もあります。しかも、うち1本は特別快速「きたみ」(旭川-北見間)停車駅。特別快速は普通列車のキハ54が特急並みに疾走し、北見から旭川までおよそ3時間10分。しかも、特急料金は無料。特急オホーツク号は国鉄タイプのキハ183、2時間50分。特別快速と特急、差はわずか20分くらい。特別快速は乗車券のみ、特急は国鉄の古くてボロ車両だというのに自由席特急料金2千円加算は高いかな。新型のキハ261系で差をつけたほうがよろしい。
 うち、3本は・・・金華駅始発。つまり、秘境のターミナル駅。周辺は廃村なので、利用する人は皆無のはず、なぜ、そのような設定をしているか、調べたところ・・・納得しました。
 金華の隣は、3.5キロ先の西留辺蘂(にしるべしべ)駅。地図を確認してみると、本家の留辺蘂よりそっちのほうが住宅が密着し、文教地区でもあり、店舗も多く都会的。住民の請願により、2000(平成12)年4月開業。石北本線は単線であり、上下交換できる設備はない。金華駅は2面2線備えているので、西留辺蘂駅利用者の利便性を図るため、ここをターミナル駅とした経緯があります。
 金華駅廃止後は終点西留辺蘂に着いた汽車は金華まで旅客扱いなしで回送されるかも知れない。あるいは、西留辺蘂に着いて、すぐ折り返すかどうか。

 「常紋トンネル工事殉難者追悼碑 昭和55年11月建立 駅より約300m」の看板。
 金華駅の開業は東京駅と同じく大正3年、西暦にすると1914年。今年で102年になります。常紋トンネルは全長507mで北見市と遠軽町の常紋峠を貫通する難工事、重機などの機械もない100年前の手作業で3年かけて開通。労働者は網走監獄に収監されている囚人たち。今の時代、全国の拘置所で収監されている死刑確定者でも、国民の税金で衣食住は完璧に保障。法務大臣のサインした死刑執行命令書を受理するまで勝手に自殺しないように常時見張りや健康体であることなど手厚く保護されています。ところが、100年前の網走監獄はろくに食事も与えず、朝から夜までぶっ通しで苛酷な環境で働かせ、怪我して動けなくなったり、栄養失調で倒れた囚人をトンネルの壁に生き埋めするなど蛮行を繰り返されていました。常紋トンネルを通過中、人影が見えたなどの幽霊話が相次ぐさなか、1968(昭和43)年の十勝沖地震発生。トンネルの壁面が損傷し、1970(昭和45)年に改修工事が行われたとき、壁から約60センチ奥に人柱が数体出てきたそうです。その10年後、金華小学校跡地に工事中亡くなられた方々達を追悼する碑を建立。

 築101年目。(2015年9月訪問時)

 JR北海道様式のサッポロビール広告付きの縦駅名票が4本も付いているのに、改札口横にも架けられていました。

 駅待合室にあった、電気のブレーカー。全国の電力会社は契約アンペアごとに色分けされていますが・・・ここは色が付いていませんでした。よく見たら10A。(1000ワットを超えたらブレーカーが落ちる)
 駅の照明だけで1000ワットまでは行かないので、10Aでも十分かも。

 待合室の明かりは、とても安い、40W「昼光色」直管蛍光灯1本のみ。青みがかかっている蛍光灯は、夏なら涼しい色調だと思いますが・・・ここは北海道。冬の間はもちろん、白銀の世界で氷点下。青い蛍光灯だとさらに寒い雰囲気かも・・・。まだまだ金華駅の続きはあります。
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