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スイッチバックの駅、出雲坂根駅

2016-10-11 00:00:00 | 2016木次線・赤穂...
 宍道から備後落合まで木次線全区間通して運転されるのは1日3本のみ。「奥出雲おろち号」に乗車して、途中の亀嵩驛で途中下車。2本目の普通列車は宍道を11時19分に出て、81.9キロ先の備後落合駅に到着するのは14時34分。81キロの要所時間は3時間20分!?山陰から九州方面へは山口線、大阪方面なら伯備線経由のほうが速い。どちらも特急が走っており、陰陽連絡線の機能は果たしているが、中国山地を縦貫するような三江線、木次線、因美線経由で行く人はまずいない。
 キハ120はJR西日本発足後初めての新型ディーゼルカーで山地向けのエンジン出力を強化し、スピードアップを設計されたものなのに、ロングシート。たぶん、4人掛けボックスだとコストがかかるので、そのようにしているかも知れない。秘境路線のわりに車内のロングシートはほぼ埋まり、私の隣の席に座っているおばちゃまは地元の方かな??と思ったら・・・持ち運ぶできるような小さなノートを広げ、何か確認しているような様子だったので、チラ見。な、な、な、なんと

  宍道 1119
  落合 1434
      1438
  塩町 1548 
      1649
  府中 1821 
      1842 
  福山 1929 と記されているのに驚愕!!チラ見なんて本当はいけないんですが、大きな字で書いているので、この人たちも、私と全く同じ旅程!?と目を丸くしてしまいました。
 1人だけではなく、3人のおばちゃま達と汽車旅を楽しんでいる様子。ぱっと見たところ、70代くらいですが・・・。まず、おばちゃまが8時間も汽車に揺らされて旅行を楽しもうとは考えられないですっ!!もしかしたら、「オバ鉄」なのかも知れない!?
 若い男性の鉄道ファンを「鉄ちゃん」、若い女性なら「鉄子」、子どもなら「子鉄」、お母さんと一緒なら「ママ鉄」。今回は70代のおばちゃまなので「オバ鉄」。さらに歳を召された方なら「おばあ鉄」。おじさんは「オジ鉄」、80代を過ぎていれば「おじい鉄」!?私はどちらかといえば、「鉄ちゃん」に相応な年齢ではないので、「オジ鉄」か!?
 うじゃうじゃ一杯いるオジ鉄がオバ鉄に遭遇するとビックリするのは無理もない話です。鉄道ファンのおばちゃまなんて、全然聞いたことはないですしね・・・。

 車内放送があったらしく、出雲坂根駅に到着するなり、途中で下車される方がたくさん。何分停車するか、全然聞こえないので、時刻表で確認。腕時計を見ると、14時30分。時刻表に記載の発車時刻は14時52分。出雲横田駅で20分停車したばかりなのに、この駅も20分も停まるかよ!? 
 道理で81キロを3時間20分かけて走行しているわけだ。運転席前方の風景を眺めていると、25キロや30キロ制限の標識をよく見かける。木次線は山間を進む路線で落石や動物の線路横断とかよくある話。前方に異常物発見!!とすぐ停まれるような速度は25-30キロなんでしょうか。去年の中国山地を旅するときも、トコトコ・・・のんびりと走っていました。

 停車時間が20分もあるので、途中下車!!このあたりだと急こう配の島根県と広島県の県境付近。美味しい名水が湧き出ているところです。一口飲むと寿命が100年延びると言われているので、延命水と呼ばれているとのこと。

 木次線の歴史は100年だというのに、驛舎が新しく建て替えられていました。

 2010(平成22)年建立。

 この先は行き止まりになります。1段目は出雲坂根駅へ向かう線路、2段目は出雲坂根駅でスイッチバック。3段目はもう少し先で方向転換。三段式スイッチバックにより、隣の駅まで6.4キロの間に161mの高さを昇り降り。出雲坂根駅の標高は565m。隣の三井野原駅は726m。
 今の時代、1両のワンマンカーなので、運転士さんは両端の運転席に移動するだけで運行はできるが、国鉄時代の何両も連なった客車を牽引していた蒸気機関車はかなり大変だったかも??蒸気機関車の付け替えはできないので、機関車が後ろ向きで押したりしていたかもしれない。
コメント (3)
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