テレビチャンネルを回したら、池上彰さんが北朝鮮のいろんな場面を取材するシーンが！！
放送開始から２０分過ぎてしまいましたが、途中から録画。
韓国側からわずか数十キロ先の北朝鮮（※）を何度も見ましたが、あそこに行くのに中国やロシアを経由しなければならず、近くて遠い国。
（※韓国最北端の新炭里駅、都羅山駅、板門店、オドゥ山統一展望台）
ＡＮＡマイレージマイルの特典航空券や、大久保のコリアタウンで応募したソウル行きの無料航空券が当たってプレゼントされたり、パスポートさえ持っていれば成田空港からわずか２時間半で仁川国際空港着陸～！！
それなのに、北朝鮮はハードルが非常に高い。旅行社を通して手配しなければならないし、平壌の順安（スナン）国際空港に到着すると、１人の旅行者に２人の案内人が付くことになっているようです。案内というより、監視員？滞在中は日本から持ち込んだ携帯電話とパスポートは当局に一時お預け。
北朝鮮では５０段階の出身成分ごとに細分化されており、首都平壌の市民は上位から１３位くらいまでの特権階級として 多くの恩恵を受けています。
１４位から４０位くらいまでは動揺階級。首都平壌に住むのは許されず、地方都市の住民。
４１位以下は敵対階級。国に反発する人と見なし、強制収容所の人たち。
地方から首都の平壌に行くのに日本の江戸時代みたいに他の藩に行くのに「通行手形」と同じような効力の「通行証」が必要になります。
そのため、平壌に向かう列車に車掌だけではなく、厳しい取り締まりを行う「列車保安員」が同乗。
ＪＲ東日本の新幹線は指定席券を自動改札に通した時点で検札は省略。自動改札を通していない座席にお客さんがいたら、検札という流れになりますが、北朝鮮はもっと厳しい。
乗車券だけではなく、北朝鮮の国民である証の「公民証」を見せ、行先が平壌だとすると「通行証」に承認番号が必要。車内で書類審査が行われ、通らなかった者は途中駅で強制的に下ろされるという。
同じ国民だというのに、地方から首都に向かうのに道のりは非常に険しい。
ここまではテレビに出ていませんが、図書館に北朝鮮関係の本ばかりそろえているので、そこから情報収集。
韓国手話は日本とあまり変わらないので、ハングルや日本の文字が読めなくても韓国人ろう者と日本のろう者はお互いに歩み寄れば、ほぼ通じます。
ちょっと違う表現はひとつの例をあげると、「有る（?? イッヌン） 」「無い（?? オプタ）」。
韓国手話の「有る」は、日本手話の「得意」、２本の指をあごに当てて、「無い」という表現になります。
北朝鮮でもろう者はいるはずなんですが、こちらには全く情報が入ってきません。
ここからはテレビ。
チャンネルを回したときは、地下鉄の話が出ていました。
えーっ！！最近は地下鉄内での撮影が許されるようになったのですか！？驚きです。
外国人が乗れるのは、復興（ブフン）駅から栄光（ヨングァン）駅までの１区間のみ。この２つの駅のみ、大理石や豪華なジャンテリアがついています。
他の駅を見せてくれないなんて、大体想像はつきますが・・・。
幼稚園の英才教育。
北朝鮮兵士の一糸乱れぬ行進はこの教育が原点だそうですね。
園児ひとりひとり、将来の夢を的確に語ってくれました。
日本は将来を考えるようになるのは高校あたりだというのに、非常に早いですな～。
欧米化になりつつ、ピザでも食べられるようになりました。
平均月給が５０００円なので、１０００円のピザを食べるのに１週間分の労力？？
今度は板門店を抱える開城（ケソン）。ソウルからわずか７０キロだとういうのに、開城の夜は街路灯もなく真っ暗。外国人専用の宿舎は自家発電が備えているので、かろうじて明かりがついていました。首都と地方、大きな格差です。
韓国側ゲストとして、板門店に訪ねたときは韓国兵が視線を読まれないようにサングラスかけて微動たりせず仁王立ち。
韓国兵のヘルメットに大きく「??（ホンピョン）」が書かれていて、訳すると「憲兵」。
北朝鮮の最前線を守る兵士は人民軍???（インミングン）。
憲兵は話しかけにくい雰囲気だというのに、人民軍のほうがフレンドリー。
楽しみは何ですか？という問いかけに対しての答えは・・・・。
最前線の緊迫とした状態なので、任務が終わり、緊張感が解放されたときだそうです。
大日本帝國の敗戦後、朝鮮半島を手放したわけですが、北側にソビエト軍、南側にアメリカ軍が進出したため、朝鮮戦争勃発。
京義（キョンウィ）線の終点、都羅山（トラサン）駅から開城まで１本のレールが結ばれているのに、延坪島（ヨンピョンド）砲撃や金剛山観光に訪ねた韓国人が人民軍に撃たれたことにより、再び国交が悪化してしまいました。
同じ言葉を話す民族同士だし、１日も早く平安が訪れますように・・・。
