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越前和紙の里へ

2018年02月10日 | 美術さんぽ

越前和紙

1500年前「越前五箇」と呼ばれる越前市岡本地区を流れる川の上流に女神が現れ、村人

に紙漉きの技を伝えたという。 

この女神を「川上御前」と崇め、岡太(おかもと)神社の祭神とした。

4~5世紀ごろには既に、写経用紙を漉いていたようで、のちに公家武士階級が紙を大量

に使いだすと奉書紙など最高品質を誇る紙の産地として発展。

奉書紙     上質の楮で漉かれた紙 寺社などの公用紙。

檀紙       シボがつくられた厚手の高級和紙 免状用紙、茶席用紙。

書画用紙    書家 画家一人ひとりの要望に応じて 書道 写経 日本画。

薄様紙     色紙 短冊 写経 古文書修復など。 

鳥の子紙    (雁皮紙) 襖 内装 印刷用紙

漉き模様鳥の古紙   多様な漉き込み模様 越前和紙の代表紙

美術工芸紙    打雲 墨流し 落水など多彩 便箋 ハガキ 包装紙

局紙       紙幣用に開発 小切手 株券 証券

 

岩野平三郎製紙所

薬師寺 平山郁夫氏 「大唐西域壁画」   薬師寺の写経用紙

唐招提寺 御影堂 東山魁夷氏 「障壁画」   

「雲肌麻紙」 を開発、継承している。  日本画に使われています。

横山大観の滞在により、5.4m四方の岡大紙(おかふとかみ)を漉いた

越前鳥の子紙

平成29年(2017年) 10月 国の重要無形文化財に指定される。

  原料は、雁皮(がんぴ)のみであること

  伝統的な製法と製紙用具によること

  白皮作業を行い、煮熟(しゃじゅく)には草木灰又はソーダ灰を使用すること

  薬品漂白を行わず、填料(てんりょう)を紙料に添加しないこと

  叩解(こうかい)は、手打ち又はこれに準じた方法で行うこと

  抄造は、「ねり」にトロロアオイ又はノリウツギを用い、

  竹簀又は紗張りの竹簀による流し漉きであること

  板干し又は鉄板による乾燥であること

  伝統的な越前鳥の子紙の色沢(しきたく)、地合(じあい)等の特質を保持すること

繊維が短く光沢の強い雁皮を均一な紙に漉きあげるには高度な技術が必要とされる。

越前生漉鳥の子紙保存会:会員8人・準会員11人・研修生10人(2017年10月現在)

 

パピルス館

  紙漉き体験ができます。

和紙処えちぜん(越前和紙ショップ)

  特殊和紙・工芸用和紙から和紙文具・雑貨まで、様々な和紙が揃っています。

紙の文化博物館

  産地を代表する和紙約125点を展示します

卯立の工芸館

    紙漉き道具と紙漉き場の復元。 伝統工芸士が昔ながらの道具を使って和紙を

  漉く様子や、屋外での和紙天日干しなど、和紙が作られる一連の工程を見る

  ことができる

 

バナナペーパー

  アフリカのザンビアの村で、バナナの茎から繊維をとっています。この繊維を

  使いバナナペーパーは、越前和紙の工場で生産されています。

  バナナペーパーや和紙の生産工程は、一般の紙(洋紙)に比べて半分から

  3分の2のため、水 エネルギー 化学物質の使用量が少ないことも特徴。

  2017年からは、ザンビアでも和紙技術による手すき紙づくりトレーニングを

  開始しています。

  2016年10月、日本初のフェアトレード認証の紙になりました。

  (バナナ繊維20%以上配合)

 

 

          

 

 

 

 

    

 

 

 

 

    

 

 

 

 


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