がらくた雑記・器

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ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治・著

2019年12月01日 | 読書の書評

新聞の書評で評判になっており、購入する。

 本を読み終わって息子の嫁に、「非行少年にケーキを三等分しなさい!」というと、どのように切ると思う?と尋ねた。

 嫁は、大学病院に長く勤めていたベテランの看護師だから、どんな答えをいうか?と非常に関心があった。

 しかし、なかなか答えが出てこなかった。

 傍で聞いていた息子が、「そんなのは簡単だよ!」といって、本の帯広告に付いているA君とB君と同じような図を描いた。

 これには、びっくりした。

 実は息子は、中学と小学校の先生で、勤続17年のベテラン教師。

 ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)[宮口幸治]

息子の話。

 まず、35人の学級で、5人ぐらいは認知障害の子供たちがいる。

 知的障害とは違うから、親も知らない場合が多いし、本人もその意識も自覚もない。

 先生も知らない場合が多い。

 でも、基本的に知的障害とは違うから、認知障害に対しては認知障害者としての教育支援が必要。

 だが、教師自身が認知障害を正しく理解していないので、発見が難しい。

 発見して理解したとしても、その対処方法に付いての知識も経験もないので、残念ながら放置してしまう。

 加えて、指導・教育をしようとしても時間的な余裕がないので、どうしても取り残されてしまう。

 そして、取り残された子供たちが、非行に走ったり、引き籠りに走ったりしてしまう。

 その時に、初めて先生が知る場合もある。

 確かに先生は忙し過ぎるかもしれないが、忙し過ぎるのは1/3の先生。

 1/3の先生は、先生としての意識も認識も意欲もない。

 教師として出来ても出来なくても、身分が守られて、それなりの待遇を得て居座ることにも、実は最大の問題がある。

 子供たちが大好きで、教育に対する熱い情熱を持った先生をどれだけ育成し確保するかが、最終的には非行少年や引き籠りを少なくする近道と思う。

私は息子の話を聞いて、いつまでも子供と見ていたが、どうも息子は私を乗り越えられたかもしれない。しいようで寂しいようで!


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