土地家屋調査士・行政書士 松本英明のブログ

熊本市南区の土地家屋調査士・行政書士である松本英明が、仕事や趣味、日頃感じていること等を気ままに綴っています。

土地家屋調査士の現状と将来性について

2013年11月13日 20時06分30秒 | 調査士
またまた前回の更新から約1ヶ月ぶりの更新となります。

今回の記事は、前回の記事のコメント欄にあった土地家屋調査士の現状と将来性について、私見を述べてみたいと思います。

まずは、現状について。

私は、今年の11月現在で、登録から2年7ヶ月を過ぎました。

1年目より2年目、2年目より3年目と少しずつ仕事は増えてきています。

ただ、まだまだ知人からの紹介が中心で、安定感には欠けていますが、私の事務所では、好条件もあって上手く経費を抑えられているので、今年は黒字を確保できると思っています。

業界では、ある程度軌道に乗るまでは3年程度かかるとよく言われます。

その意味では、軌道に乗るまではもう少しかなというのが私の実感です。

もちろん、同じ県内には、年間数千万の売り上げがある事務所も複数あると聞いていますので、本人の頑張り次第でどうにでもなると思います。

ただし、開業を検討されるなら、自分なりに1年間にかかる経費や開業にかかる経費を計算し、最低3年間仕事がなくても持ちこたえられるだけの資金を準備してから開業することをおススメします。

次に、将来性について。

来年に消費税が増税され、不動産の取引が冷え込むことも予想されるので、不動産登記を扱う土地家屋調査士にとっては今後苦しい部分もあるかもしれません。

でも、土地の境界に関する相談、依頼は、景気に関係なくあるものであり、今後もずっとなくなるものではありません。

また、景気の影響を受け、仕事の全体量が減ったとしても、一方で、土地家屋調査士も高齢化が進んでおり、全体の会員数も減少傾向にあり、今後もその傾向は続くと思われます(ちなみに、熊本県では、現在の平均年齢が57歳くらいで、会員数もピーク時からすると1割ほど減っているようです)。

定年がない仕事とはいえ、現場仕事を要する土地家屋調査士は、何歳までもできる仕事ではないと思います(もちろん、70代、80代の現役の方もおられますが、仕事の量はある程度セーブしておられるようです)。

その意味でも、若い土地家屋調査士が活躍できる可能性は十分にあるのではないでしょうか?

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