さじかげんだと思うわけッ!

日々思うことあれこれ。
風のようにそよそよと。
雲のようにのんびりと。

東京ディズニーランド25周年

2008-04-15 21:52:37 | 
TDL25周年に長い列、午前3時に来た人も(読売新聞) - goo ニュース

千葉県浦安市の東京ディズニーランドが15日、開園25周年を迎えた。

わたしは生涯で2度ほどしかディズニーリゾートというんですか、そこらにいったことがありません。
まぁもともと、本当にそういうファンシーな事物が苦手ということもあったし、また山梨から千葉は思ったよりも本当に遠いのです。
うち一回は、町内の育成会のイベントでいきました。
もう一回は、二年前にちょっとしたことでいったんです。
どちらが面白くて、より記憶に残っているかと言いますと、やはり子どものころ…といいたいところですが、大人になってから訪れた方がその楽しさと楽しさを作り出すためのスタッフの苦労というんですかね、そういうところを興味深くみることができました。
…つまり、ディズニーとは一番対極にあるところに目がいってしまったんですね。
よく実業家の人などが、ディズニーのビジネス本を薦めるではありませんか。その気持ちがわかったような気がしたんです。

ともあれ、25周年ということで、これからも多くの人に夢と希望を与え続けてほしいと思います。

ロックマン20周年

2008-04-13 22:42:53 | 
昨年12月、『ロックマン』(カプコン、1987)が生誕20周年を迎えました。
ここ一、二年の間に生誕20周年を迎えるゲームはたくさんあります。
例えば、KONAMIの『メタルギア』シリーズ(1987)、スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジー』シリーズ(1988)、ハドソンの『桃太郎電鉄』シリーズ(1988)など、今でも人気のあるタイトルが並びます。

わたしは昔から、ロックマンが好きなんですよ。
といっても、実はロックマンをプレイしたことは数えても、片手で済むほどで少ないものです。
ゲーム自体にわたしは魅了されたわけではないということです。ゲームを開発なされた方が知れば、嘆いてしまうでしょうね。
では、わたしはロックマンの何が好きかと言えば、もう何は置いても『ボスキャラ』ですよね。
その昔、毎年のようにボスキャラを募集の告知があれば、せっせとデザインしては葉書に書いて、投函しておりました。
そんなに枚数は多くはなかったし、結局、採用されることはなかったんですけど、ゲーム作りに参加できたという感慨が深かったですね。

今思うとですね、ああいう体験は非常に貴重でしたね。
魅力的な点をあげれば、いくつかあると思うんですが、まず自分でデザインする楽しさが第一と思います。
正直な話ですよ。わたしが小学生のころは、クリエイティブな体験をする機会があまりなかったんですよ。
だから、たぶんわたしがはじめて創造的な活動をしたのは、きっとあの時が初めてだったんですよ。
スポーツ少年団とか習い事もしていなかったわたしは、その創造力を発揮する場を、こういう言うなれば「不良なる場」に求めるしかありませんでした。
だから、子どものうちに習い事をさせておくのは、大事なことだなぁと。
極めて個人的なプレイですから、協調性はあまり身に付かなかったんですけどね。
だから、今人間関係で苦労しているのかも知れませんねぇ…。

それから、成果が上がるかどうかは別として、達成感を得られるところですかね。
もしかしたら、ゲームに採用されるかも知れないっていう、そういう人参がぶら下がっているわけですけどね。
でもそれが達成できなかったら、「悔しい、次こそは」って思うし、モチベーションの持続にも繋がるんだろうと思います。
つまり、公への発表の場こそがモチベーション持続の第一条件ではないかと思うんですよ。

そして、そういう場で成果を上げた人は、きっと大人になっても成果を上げられるんじゃないかと思います。
または、その経験を糧に一つの道を歩んできた人も、理想を手に入れるのではないかと。

と、なぜこんなことを書いているかと言いますとですね、今年の3月に『R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』(カプコン)という本が出てですね。
それを買ってしまいましたー。安い買い物ではなかったんですけど、いやぁ見てて面白い。
懐かしいとも思いますけど、それよりもおもしろさや興味深さの方が先に立ちますね。
もし、機会があれば、ぜひご覧下さい。

神戸漫歩記(番外編)

2008-04-12 22:14:01 | 旅行記

神戸の番外編ということで、エピソードを二つほど。

まず、一日目の夕方のこと。夕飯の前にホテルオークラ神戸での、部屋でも出来事です。わたしやKは、実は旅行前にちょっとした企画を思いついていたんです。
神戸のNはですね、大学三年のゼミでその存在をはじめて知ったんですけど、その出会いがものすごく衝撃的でした。詳述は避けますが、容姿がその一因だったんです。
「髭神、髭神」といっておりますが、そのひげ面もさることながら、体型もすごかったんですね。太っている、という言い方は語弊がありますが、恰幅が良かったんですよ。
大学卒業のとき、入学の時に来たスーツが入らなくて、卒業式を欠席したという伝説すらあります。
そんな体型を持つNです。実に三年ぶりに会うわけですから、その体型がいかに変わっているかがわたしやKの第一の興味でもあったわけです。
そこで、彼の今の体重がどれぐらいかを当てようということにしまして、まったく面識のないOやMにも促しまして、当てようと言うことになりました。
その答え合わせは、ホテルの部屋で実際にNを体重計に乗せてみようということにもなりました。
Nはもしかしたら、体重計に乗ることを拒否するかも知れませんから、もしそうなったらゲームは不成立です。
しかし、Nは意外と乗り気でした。というのも、ここしばらく体重計に乗ったことがないそうで、自分でも気になるところだったそうです。
そこでまぁ、Nにばかり義務を負わせるのは酷なので、Nにも遊びにのっかる権利を与えることにしました。
こうなってはNが有利であることにはしょうがない、目をつぶるしかありません。
結局、ゲームはNの勝ち。体重は92㎏で、みなの予想が80㎏あたりだったものですから、実に10㎏も上回っていたとは…。
みな愕然としておりました。一番驚いていたのはN本人で、いささかショックを受けていたようです…。

それから、次にこの写真を見てください。



この写真は、南京町長安門脇の駐車場内にある像です。なんの像かはわからないのですが、仮に布袋像としましょう。
一日目の夜。夕食からの帰りにこの像を見つけました。
わたしやKは『内村プロデュース』という番組が好きで、よくその真似事をするんですが、そのときもKが咄嗟に思いついて、こんなお題を出してきました。
「この像にセリフをつけるとすれば、何と言っているでしょうか」
ふむ、とわたしなどは考え込むのですが、Mなどはちょっと困っているようです。
すっと出てくるときもあれば、出てこないときも多いのですが、
わたしは
「アーメン」
などと、適当なことをいいました。お前、そんな頭してるのにアーメンかよ、みたいなね。
わたしのギャグセンスなんてそんなもんですよ。
しかし、わたしの一枚も二枚も上をいっていたのが、平塚の漢(おとこ)・Oです。
すっと何気なく、
「お前ら、表へ出ろ」
といったものですから、大爆笑ですよ。
指を鳴らすぽきぽきという音すら聞こえてきそうです。しかも、顔が半笑いですし…。
まさしく、本家本元のこちらの方にひけを取りません。
あははーと大笑いして、ホテルへと帰っていったのでした。

というわけで、神戸漫歩記はこれにて終わりです。
今度は夏になるでしょうか。


載せたかったから載せただけです。

2008-04-11 20:53:40 | 
アザラシの赤ちゃん保護 釧路市動物園(北海道新聞) - goo ニュース

【釧路】根室管内の野付半島沖で今月初旬、母親とはぐれたクラカケアザラシの赤ちゃんが見つかり、十日までに釧路市動物園に保護された。

いえ、わたしはこうかわいいものに胸をときめかしたりするのがあまり得意ではなく、ブログでもそういった視点からは書かないつもりでいます。
だから、別にこの記事を載せたのもかわいいと、そういうわけではありません。
ただ、載せたかったので載せたんです。
そう、それだけです。それだけなんですよ。

衝撃的なできごと

2008-04-10 22:02:39 | 

今日、衝撃的な場面を目の当たりにしたんですよ。
山梨県民の運転マナーが悪いというのは、以前に話をしたとおりです。
ところが、今日見たのはその山梨ルールなんて、はるかに凌駕するできごとでした。

仕事からの帰りの出来事です。
毎日通勤に使う道には、変則的な交差点があります。
近くに警察署があって、国道358号線と20号線への抜け道が交差するところです。
土地勘のある人なら、あああそこねと容易に思い浮かべることができると思います。
わたしが、20号線方面からそこの交差点に向かっていると、その直前にすっと割り込んだ軽自動車がおりました。
割り込んだとはいっても、結構距離が離れていましたし、それほど危険な運転でもなかったんですけど。
ところが、その車が交差点にさしかかるかなり前の段階で、信号は黄色になり赤になってしまいました。
そして、次の瞬間、わたしは信じられない出来事を目にしてしまうのです。
信号無視です。
こう、黄信号でぎりぎり通り抜けたとか、そんなレベルではなくて、明らかに信号が赤なのにあたかも一旦停止と見間違えたかのように、とろとろと出て行って車の列が途切れたのを見計らって、ぶーんと出て行ったんですよ。
えーッ! と、叫び声をあげてしまいましたよ。
だって、目と鼻の先に警察署があるんですよ。
まさか信号無視程度では、警察に通報するわけにもいかず、ナンバーも覚えていませんし。わたしはただ、目の前で起こった出来事に驚くばかりでした。

いろいろ考えましたよ。
あの車の運転手は、信号があることがわからなかったのか。
あるいは、折からの雨で、信号には気づいていたけど色を見間違えたのか。
または、信号無視の常習者なのか。
それから、車が停止線を大幅にオーバーして止まっていましたので、それでいってしまったのか。
大変急いでいて、やむなく信号無視をしてしまったのか。
…いろいろ考えても、結局わからぬことはわからぬままなのですが。

まぁろくでもない人間が運転しているんだなと思うことにしました。
信号すら待てぬ人間なんて、わたしはどうだろうと思いますね。もっとゆとりを持てよと。
もしやむを得ない事情があったにしろ、どれだけ計画性がないんだと。
そんな急ぐなら、ちゃんと時間を逆算して行動しないとだめだろうと、わたしは思うんですけどね。


ス、スタートダッシュ失敗…

2008-04-09 22:02:08 | 野球

旅行記の方が一区切りしましたので、普通の話題をしたいと思います。
先月、28日にセントラル・リーグが開幕しました。そして、今日までにわたしが応援している横浜ベイスターズは、10試合を消化して2勝7敗1分け…。
4月8日時点で、とあるチームと同率最下位なのですが、なんたる…。
まさか、こんなことになろうとは、神戸旅行を控えて浮かれていたわたしは予想だにせず…。
開幕戦、今でこそ好調な阪神相手に三連敗を食らってしまいましたし…ね。
横浜ベイスターズのサイトでは、チームの投手成績や打撃成績もわかるんですけど、ぱっと見、打撃の方は他チームに引けを取っていません。
データ上の問題は、投手力であることは一目瞭然です。
失点がですね、ずば抜けているんですよね。守備成績が載っていないので詳しくは言及できませんが、自責点もまた他チームを圧倒しています。
野球は守るだけでも、打つだけでも勝つことはできないのは周知の通り。
まぁどんなスポーツでも専守防衛でも、攻撃に専念するだけでも勝つことはできないんですけどね。
バランスって難しいですよね。
そう、わかってはいるんですけどね…。
この結果を見ると、憂鬱にならざるを得ません…。


神戸漫歩記(8)

2008-04-08 21:37:30 | 旅行記

ところで、Kが神戸到着直後から食べたいといって聞かないものがありまして、まずユーハイム本店のバームクーヘン。そして、明石焼です。
山梨にはユーハイムの支店がないので、どういったものかはわかりませんが、去年の夏に近江八幡のクラブハリエの、さくまあきら(1952~)先生曰く「日本一」のバウムクーヘンを食べましたので、バウムクーヘンの味のハードルはかなり上がっております。
明石焼は、何でもKがNに対してどういう食べ物かを尋ねたらしいのですが、曰く「だし巻き卵焼きであり、おいしくない」らしいと。わたしは冷凍の明石焼ぐらいしか食べたことがないのですが、Nがいうような「おいしくない」ものではなかったと思います。
ふんわりして、出汁に浸して口に運ぶと、じわっとその出汁が口いっぱいに広がるんですよ。味も関西らしいどぎつくなくて、上品といってよい味だったはず。
地元・明石では「玉子焼き」と呼ばれているそうなので、あながちNのいうことも間違いではないのですが…。
その二つを求めて、一行は移動します。

そごうからはJR三宮駅から電車で移動。やはり大きい都市は違いますね。すぐに電車が来る。山梨なんか、甲府でも三十分に一本ぐらいですかね。
元町駅に着くと、そこから歩いて、目指すはチーズケーキで有名な神戸元町観音屋。元町通商店街にあります。
元町通商店街は、南京町の一つ北の通りで、その入口には神戸らしいステンドグラスのアーケードがありますので、分かりやすいと思います。
観音屋は、そのちょうど中ほどにあります。歩き通し歩いているし、昨日、歩行で北野までいったことも災いして、みんなけっこう疲れています。ハンズやそごうなどの人混みを歩いたことも、要因のようです。
つまり、なにが言いたいかといいますとですね、もう立って待てようはずもないってことなんですよ。
観音屋のチーズケーキといえば、当代一流のチーズケーキですよ。しかも、時間も16時ぐらいなのでちょうどいい時間です。となると、人が並んでるんですよ。もうそれを見てギブギブ。
まぁ甘いお土産ならバウムクーヘンでもいいわけだし、矛先を変えようということになりました。
そのときです。
Kが見つけてしまったんですよ。「明石焼」の文字を。
「明石焼が食いてぇ…食いてぇんだよォ!」
と、叫んだか叫ばないかは知りませんが、元町通り沿いにあるお好み焼き屋さんへと入ることにしました。
が、しかし。ここで大事件が勃発するのです。
みんな席について、おしぼりを手に手にようやく一息ついていると、そこへ注文を取りに店のおばさんがやってきました。
わたしたちの目的はただ一つ、明石焼を食べることです。このあとには、ユーハイムのバウムクーヘンも待ちかまえていることも考えれば、無理はできません。
Kが明石焼を頼むと、店のおばちゃんから衝撃の一言が…。
「明石焼売り切れちゃってるの」
ガビチョーン。
そのときのKの落ち込みようと言ったら、口…いえ、目を覆うばかりでした。
男気溢れるOくんに、明石焼が目当てで入ったことを先方に伝えもらって、結局、お金を使わずに出てきました。
文句をぶちぶち垂れるKを促して、脇目もふらずにユーハイムに駆け込みます。
さすがは天下のユーハイムさんです。内部はすばらしいバウムクーヘンの世界です。
買い物はあとにして、まずは2階のカフェで味を見ることにしました。
前述の通り、山梨にはユーハイムの支店ありませんので、ユーハイムさんのバウムクーヘンを食べるのは初めてです。
時間が時間ですから、カフェも混んでおり、少しばかり待たされました。
もうわたしは眠くて、意識が朦朧としていたんですけど、しかしバウムクーヘンを食べたらぱっちりと目が覚めましたね。
ふんわりした食感と上品な甘さは、これは癖になりますね。しかし、上品さでいえば、近江八幡のバウムクーヘン屋が上かも知れません。こちらの身近なおいしさというんでしょうか。そんな感じがしますね。
うーん、甲乙つけがたい味だと思います。こんなおいしいバウムクーヘン屋があれば、何か慶事があるたびに買っていってしまいます。もちろん、自分が食べる目的で…。

そうこうしている17時半ぐらいになりまして、いよいよ、Nと別れの時となりました。
彼との別れはいつも言葉が少ない。彼の未来を言祝ぐ言葉を並べ、慰め慰められて、彼と別れました。
彼はニヒルに帰っていきました。
傘を差し、一度もこちらを振り返らずに帰って行ったのでした。

Nと別れたわたしたちは、その夜も酒盛りをするためにコンビニよっていろいろ仕入れました。
と、そのお金を支払うところで、男気のOが店員さんと話をしています。
一体、何を話しているかと思ったら、なんとここらへんでどこか明石焼が食べられるところがないかと聞いてくれたのです。
うう、何というすばらしい後輩でしょうか。あのすっかり途方に暮れたKを元気づけるために、細やかな心遣いが絶えない男なのです。
一路、紹介された「蛸の壺」さんへ。
奥まった場所にあるので、きっと調べたり、地元の方に伺ったりしなければ、たどり着くことができないお店です。
一見居酒屋のようでしたが、インターネットで調べてみれば、なんと「親子二代50年続く知る人ぞ知る明石焼のお店」だといいます。
だから、今思えば、このお店の明石焼がおいしく感じなければ、きっとどこの明石焼を食べてもだめなんだろうとさえ。
個人的な感想を言わせていただけば、冷凍物とは雲泥の差ですね。まず、そのやわらかさですよ。はしで、5秒もつかんでいると破れてしまう。一見すると、シュークリーム生地と見まごうばかりの柔さ加減です。
それから、出汁ですよ。付け汁ですから、あまり上品すぎてもだめなんでしょうけど、それでも家で食べた出汁よりはよほど薄味で、上品そのもの。だけど、明石焼そのものにも味がついているので、結局、バランスがいいんですね。
この明石焼で、すっかりおなかがすいたわたしたちは、夕飯としてここでいくつかの料理を食べたのでした。

それからホテルへ帰り、ややあってから酒盛りをして、ブラックジェンガに興じて、神戸二日目の夜は更けていったのでした。
次の日は、移動日です。
朝9時にはホテルを出て、10時ぐらいには新大阪につきまして。
駅弁を買いつつ、お土産なども手に入れ、そして、10時50分発のこだま550号に乗って帰りました。もちろん、グリーン車でワンドリンクつきです。
浜松のMは、今度は四国行きの約束をして浜松で降車。
わたしは身延線で帰るために、静岡が降りました。
修善寺のKと平塚のOは三島まで行って、それぞれ別れたことでしょう。

今回の旅は、食い道楽の旅でした。
神戸は抜群の観光地なんですけど、わたしたちはそのうちの三割も味わうことができなかったことでしょう。
また行ってみたいと思える街でした。

最後の今日の一枚は、神戸らしいグルメ。『蛸の壺・明石焼とユーハイム・バウムクーヘン』です。
似ても似つかねど、その根底には「上品」という同類項があるんですよ。うーん、また食べたいですねぇ


神戸漫歩記(7)

2008-04-07 20:57:47 | 旅行記

Nとは、昼12時ぐらいに待ち合わせておりましたので、三宮-メリケンパークを繋ぐ周遊バスに乗って、三宮まで向かいます。
わたしの今回の旅の目標は、実はNに会うことではなく、神戸牛を食べることであるのは、先日書いたとおりです。
そして、二日目の昼間。とうとう、その神戸牛を食べようじゃないかと、Kが同僚に勧められたという「元祖 鉄板焼ステーキ みその 神戸本店」へと向かいます。
しかし、これがのちのち衝撃的な展開へと繋がっていくのです…。

三宮から徒歩2分。非常にアクセスが容易いところにその店があります。ビルの中の一フロアですので、一見しただけでは見つけにくいかも知れません。
しかし、前を注意深く歩いていれば、赤くて目立つ看板が分かるはずです。もしわかりにくかったら、陣内智則(1974~)さんと藤原紀香(1971~)さんが挙式したことで知られる生田神社に連なる生田筋の入口辺りにありますので、そちらの方が分かりやすいかも知れません。
フロアに足を踏み入れたときには、そのあまりに場違いな雰囲気に戸惑ってしまいます。
わたしたちのような若輩者が立ち入るような場所ではない、とちょっとした後悔の念すら湧きました。
しかし、さすがは一流店です。そんなわたしたちの不安を振り払うかのような、丁寧な接客で案内してくださいます。
注文したのはランチメニュー。2600円という手頃な値段で、高級肉を食べることができます。ごはんのおかわりは自由なようですので、大食いの人でも心配ないようです。
ステーキというものは食べたことがあるんですけど、鉄板焼きは生まれて初めての体験でしたし、目の前でじゃんじゃん焼く物といえばお好み焼きかやきそばかみたいな人間ですから、肉のかたまりがもりもり焼かれるたびに、「おー」とか「やー」とかいう感嘆の声を上げてしまいます。
肉はそりゃもう絶品ですよ。そのままで食べてもいいし、醤油で頂いてもおいしい。また、肉と一緒に焼いてたっぷりと肉汁を吸った野菜も、素晴らしくおいしい。これだけでごはん一膳は軽々ですね。
とはいいつつ、わたしは食べれない人間ですので、そんなに食べなかったと思います。
もう、他の人がどう味わっていたかなんて、わたしは知りませんよ。ひたすら肉に集中。味わっては食べ、飲んでは味わって。
これにコーヒーやサラダ、香の物、味噌汁などがついて、実にお得な値段設定ですねぇ。
そんなわけで、神戸名物の鉄板焼きを頂いて大満足で店を出てきたのでありました。
と、しかし、そこでKが衝撃的な一言を発したのです。
「神戸牛でなかったけど、うまかったなぁ」
え! こ、神戸牛でない!?
確かに言われてみれば、看板にもメニューにも、神戸牛とは一言も書いていない。「元祖 鉄板焼き」という文字だけです。
ガビチョーン。
まさか、こんなオチになるとは…。こうして、わたしの神戸牛を食すという野望はもろくも崩れ去るのでした…。
…まぁ鉄板焼きは大変おいしかったので、よかったんですけどね…。

それから、せっかく近くに来たのだからと、「生田神社」にも立ち寄ることにしました。
去年の2月17日。先述の通り、陣内さんと藤原さんの結婚式が執り行われ大変話題になった場所です。
大変、礼を欠いた言い方をしたますが、雑然とした三宮駅周辺とはまさしく、一線を画した静けさです。
ここでNが「おれ、無神論者だから」といってお参りしなかったんですけど、わたしも無神論者なんですけど、寺とか神社とかお参りするのは好きなんですよね。
神頼みをするような性質でもなく、信じるような人間でもないんですけどねぇ。だから、わたしみたいな男が「おれは無神論者だ」などとのたまっても、説得力がないんですよね。
Nみたいな、一切お参りとかしない人間がいってこその「無神論」ですよね。しかし、日本にいながらにして、無神論とはいかに難しいことか…。

一通りお参りをしてから、生田筋を下ります。
折からの風邪引きで、いよいよ体調が思わしくないKが、具合が悪くなってきたと言うので、一ノ鳥居付近の「東急ハンズ三宮店」さんに避難します。
ちょっと下ってきただけなのに、すごい人だかり。しかも雨が降り続いていますから、えらいしっちゃかめっちゃかです。
まぁ山梨には、東急ハンズやLoftといった楽しい雑貨屋がないものですから、こういうところに来るのはとても楽しいんですけどね。さすがに旅行中はどうかとも思ってしまうわけです。
それでも、Oが「ブラックジェンガ」なるものを購入。夜の余興として大活躍します。

Nはね、Nなりにいろいろと観光プランを考えてくれていたんですけどね、天候が雨だったりした関係で、結局、頓挫してしまいました。
それにわたしがおみやげを買いたいと駄々をこねた物で、「そごう神戸店」さんに行く羽目になってしまいました。
といっても、内容はそごうそのものですから、わたしのような人間には少々敷居が高かったのですが、それでも灘の銘酒を手に入れることができましたので、わたしとしては目的を果たしたということになります。

今宵はこの辺りで。
今日の一枚は『みそのの鉄板焼き』です。
しかし、てっきり神戸牛かと思っていたのですが…。
いえ、おいしかったんですよ。ええ、そりゃもう。


神戸漫歩記(6)

2008-04-06 21:09:34 | 旅行記

二日目の朝。
残念ながら、この日の神戸は雨模様。夜の内に少し降ったのか、道は濡れていたり乾いていたり。32階からの眺めでは、まだ雨が降っているかどうかはわかりません。
ホテルオークラの朝ご飯は高いので、外で食べることにしました。Kが持ってきたるるぶを見て、元町駅近くの「イスズベーカリー」さんにいくことにしました。
時はすでに9時を回っております。外は幸い、まだ傘が必要なほど雨が強くありません。
ホテルオークラから元町駅方面をてくてく歩いていくと、名高い元町通り商店街に至ります。そのもう少し元町より。通勤客などにはさぞや使い勝手がいいだろう場所に、イスズベーカリーさんがあります。
ここもまたですね、神戸らしい上品・おされなたたずまいです。
お店の中には女性客を中心に、一部の人は観光客らしい身なりです。
並ぶパンは、そのどれもがうまそうです。フランスパン、デニッシュ、クロワッサン。冷蔵ケースの中には、特製のパンを使ったサンドウィッチが並べられています。すでに、数が少なくなりつつあるパンを、それぞれが朝ご飯として買います。
イスズベーカリーを出たところで、いよいよ雨が強まってきましたし、どうせ歩き回るには傘が必要になりそうだったので、コンビニで傘を買います。
その後、メリケンパーク内を散策して、前日からKらが行きたがっていた「神戸海洋博物館カワサキワールド」へと向かうために、一路ホテルの方向へと引き返します。
ところが、その帰りに南京町に立ち寄ったのが運の尽きです。
すでに南京町には名物の露店が並んでおりました。もう、それでイチコロですよ。
神戸のパンは絶品ですが、目の前で湯気を上げて蒸され、あるいは熱々の麺類をほおばる人たちを見たらですね、雨で冷えるわたしたちが我慢できるはずがありません。
中華粽専門店・龍鳳さんの角煮バーガーや、攤販街(タンファンチェ)さん(ちょっと記憶があやふやです。すいません)のマーラーカオという中華風蒸しカステラなどを食べて、すっかり満足してしまいました。
言うなれば、これが朝ご飯であったと。こうして、せっかくイスズベーカリーで買ったパンは、夜飯となったのでありました。

すっかりおなかが満たされると、いよいよメリケンパークへ足を運びます。
神戸海洋博物館に行く前に、メリケンパーク内の巨大な鯉のオブジェ、『フィッシュ・ダンス』を観ます。
神戸開港120周年を記念して建てられた、全高21mの巨大なオブジェです。設計は、プリツカー賞建築家のフランク・ゲーリー(1929~)氏。監督を、同賞を受けた世界的建築家である安藤忠雄(1941~)さんが担当しました。
躍動感あるオブジェで、実はホテルの窓からも見えていたのですが、何が何だかわからなかったのですが、下から見上げてはじめてオブジェの躍動感を感じることができました。
何よりも印象的だったのは、このオブジェの中、建築家が設計しただけあって内部がカフェになっているんですけど、その中でダンサーの人たちがダンスの練習をしていたんですよ。あれは、一体なんだったのか…今でも気になるところです。
次は、フィッシュ・ダンスのすぐ向こうにある、「神戸港震災メモリアルパーク」に行きます。
ここは1995年1月17日に起きた、凄惨なる自然災害、阪神・淡路大震災による震災への教訓、復興支援の感謝とその勇気を未来に伝えるために、港の一角が震災当時そのままに残されています。
13年という月日が長いのか短いのか。今の神戸には震災を想起させる景観は、あまり残されていません。すっかり復興したことは大変喜ばしいことですが、当時のことを思い起こさせる事物がなくなってしまったというのも悲しいですね。
わたしは遠い山梨の生まれ育ちですが、1月17日朝の衝撃的なテレビ映像は鮮烈に記憶に残っています。
それまでとかく人災という面がピックアップされ、自然災害の驚異という点においては浅はかだったわたしという人間に対して、真に恐ろしいのは自然に他ならぬと知らしめたできごとでした。
1991年の雲仙普賢岳噴火による火砕流被害、1993年の北海道南西沖地震と並んで、きっといつまでもわたしに影響を与え続けることでしょう。

自然の驚異に戦慄したあとは、いよいよ三島のK、平塚のOが楽しみにしている神戸海洋博物館・カワサキワールドへと足を進めます。
失礼な話ですが、彼らの第一の目当てはカワサキワールドなのです。別に神戸海洋博物館に興味がないという話ではなく、ただ優先順位がカワサキワールドが上というだけ、のようです。
カワサキワールドのカワサキとは、もちろんみなさんご存じの、日本を代表する総合重工業グループである、川崎重工です。
そして、神戸はその根幹企業となった川崎造船所の創業地でもあったのです。初代社長は、国立西洋美術館の松方コレクションでも有名な松方幸次郎(1866~1950)。今でも神戸は川崎重工業における重要な拠点となっています。
しかし、KやOが鉄道・造船・航空機の類に興味があるとは思えません。そう、彼らの真のねらいは、モーターサイクル! つまり、バイクです。
…わたしはその手の話題にはまったく疎くてですね、展示に『KAWASAKI Ninja』というバイクがあって、Kが熱心に説明してくれたんですけどね。「はぁ…」という感じだったんですよね。
無知は罪なことですね。痛感します。もっと、いろいろなことに興味を持たねばなりません。
そんなわたしをよそに、大興奮のKとOですが、Mもしっかり合わせて波に乗るところなんて、後輩の鑑ですね。わたしには真似ができない…。
川崎重工は、バイク以外にも戦闘機やヘリコプター、電車車両やジェットスキー、果てはロボットなども作っているそうで、まさしくところ狭しと製品・展示が並んでいます。
博物館好きなわたしとしては、序盤こそよくあるようなパネルや模型を中心とした展示だったのですが、特筆すべきは中盤以降の現物展示ですよ。
現物が展示してあるということは、非常に大事なことです。美術館や博物館ではそれが当然ですが、熱狂的とも言えるファンを持つモーターサイクルなどの分野では、特にその影響は大きいものです。好きな人は興奮冷めやらぬものです。
それから、実際に展示されている実物にまたがって記念撮影ができるんですよ。
これが、普通の博物館では真似ができません。ある意味では、熱狂的ファンを持つからこそできる芸当といえそうです。
文化財や絵画と並んで写真に収まりたいという人は少ないと思いますが、ちょっと手が届かないバイクやジェットスキー、それから絶対に入れないであろう新幹線の運転席やヘリコプターの内部などでも写真が撮れるというのですから、大きな魅力ですね。
それから、アーケードゲームを使った実体験アトラクションがあるのも目新しかったですね。普通の博物館でもそういうのがあればいいんですけどね、何の脈絡もないと困ってしまいますからね。
いや、学ぶところがたくさんあります。
そろそろ時間だと言うので、ちょろっとミュージアムショップをのぞいて、カワサキワールドをあとにしました。
…え? 神戸海洋博物館はって? まぁその見る時間がなくなってしまったので…。いえ、きっと見たいって気持ちはあったと思いますよ。うん、きっと。

今日の一枚は、『フィッシュ・ダンス』です。
カワサキワールドの展示品でもよかったんですけど、いまいちピンとこなくて。


神戸漫歩記(5)

2008-04-05 21:21:06 | 旅行記

神戸の夜景を堪能したら、今度は食を堪能したいということで、一路、南京町を目指します。神戸ポートタワーから北上します。花隈公園へ至る道ですね。
土地勘も地図も頭に入っていないわたしたち。道案内はやはりNに頼みます。
ところが。これがとんでもない事態を招いてしまうのです。Nが、Nがちょっと気をつかったがために、恐ろしいことになってしまうのです…。

南京町へと向かう、ザ・ショートカッツとNの一団。案内は、神戸のひげ神様ことNです。
ところが、南京町には一向に着く様子がありません。
さっき、元町駅からホテルまでの区間に南京町の位置を確認したときには、実に中華街らしい町つきをしていたので迷うはずはなかろうと思っていたのに、どうやらすっかり迷っているらしい。
やがて、JRの高架が見えてきてしまいました。ここまで行っては行き過ぎだろうという話になり、適当なところで右折します。
ところが、一向にそれらしい町並みは見えてきません。ところどころにラーメン屋の店は見つけますが、どうにみても日本的なラーメン屋といった感じです。中華街のそれとは、やはり違います。
神戸に住んで久しいNが道に迷うはずがない。そこでわたしは思ったのです。
「Nは、まだおなかが空いていないであろうわたしたちの腹を空かせるために、知らぬうちにウォーキングをさせているのだ」
と、そう思うことにしました。
とにかく、右折した道をずんずん直進して、元町駅前とメリケンパークを繋ぐ道に出ることにして、ようやく無事に南京町へと出ることができました。
Kなどは、中華街と言えば横浜を思い浮かべているようでしたので、規模が違うと嘆いたいたようでしたが、長崎出身のNに言わせれば「横浜がでか過ぎる」らしいです。
日本三大チャイナタウンとは、すなわち、横浜・神戸・長崎ですが、わたしはこれでそのうちの二つを制覇したことになります。
長崎は、しばらく訪れる機会がなさそうですが、そのうちにいってみたいですね。
たぶん、最短距離で歩けば、10分ぐらいでほいほいついたと思うんですけど、30分ぐらい歩いただろうと思います。
しかも、N推薦の食事どころは、わたしたちがたどり着いた長安門とは真逆の西安門辺りにあるらしい。さらに10分ほど、辺りを見物しながら歩きます。
南京町は旧居留地の西にあります。というのも、安政の五カ国条約において中国の前身である清国は、そのうちに入っておりませんでした。ということは何を意味するかというと、日本政府が用意した外国人居留地に住む権利がなかったのです。
そこで、旧居留地の西隣に無理やり住み始めたのが、神戸中華街の始まりだそうです。
わたしが南京町で目を引いたのは、その露店の多さです。横浜のそれではあまり見かけなかった気もするんですが、ここは露店が非常に多い。
調べてみれば、露店が増え始めたのは阪神・淡路大震災罹災直後。炊き出しも兼ねての露店が復興後も好評だったので、今ではその名物となっているそうです。
さて、なんだかんだといいながら、Nの推薦するラーメン屋「皇蘭」に到着しました。
…ところが。何と、扉には「準備中」の札がかかっているではありませんか。
見れば、20時をはるかに回り、すでに30分近く。つまり、Nが気を利かせて遠回りしなければ無事に食べられたのかも知れないのです。
愕然とする一同ですが、取りあえずすぐ近くでまで店が開いてい「飲茶香港」で夕飯を食べることになりました。
誰がなにを頼んだかはすっかり忘れてしまったのですが、KとNがラーメンセット、ご飯好きのわたしは叉焼丼、そしてOとMはジャージャン麺という聞き慣れないものを頼みました。
ジャージャー麺ではなく、ジャージャン麺。じゃじゃ麺でもなく、ジャージャン麺。
ウィキペディアによりますと、まぁ一般的にジャージャー麺と呼ばれているものであると。漢字で書けば「炸醤麺」ですから、本来は「ジャージャンメン」と読むのが正しいようです。
さて、食べての感想ですが、わたしはしょせんはご飯ものですので、大変おいしかったですよ。
ラーメンはですね、Kがうまく表現してくれました。
「上品な味」だと。「おれには上品すぎるなぁ」といっておりました。
考えてみれば、ここは関西。薄味なのも頷けます。しかし、ただ薄味というだけではない。神戸の町にあった上品さが、料理にも現れているんですね。

食べ終わって、長安門でNと明日また会う約束をして別れます。
ホテルに帰ってからは、酒盛りなどをしました。滅多に会うことができない仲間ですからね。
こうして、神戸の夜は更けていくのでした。

今日の一枚は、神戸南京町のマスコット…といってよいのかどうか。
『財財と来来』です。今流行りのゆるキャラ…なのかどうか。
でもわたしは好きですよ、この二人。