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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-66 『僕の恋の話・ヒメゴト』

2007-01-12 22:13:09 | 書籍
  
前回に書きました、借りていた「ボーイズ・ラヴ」のコミックを読み了りました。
書名を、

『僕の恋の話・ヒメゴト』
神葉理世:著  芳文社/花音コミックス  2006年

(画像は、該当書籍の表紙)

高校生男子二人の片思いから両思いになるまでの恋物語。
美術部在籍の梅原は、屈託なく明るい性格のクラスメイト・瑞江に恋心を抱く。
梅原の描く絵に興味を持つ瑞江は、美術室によく遊びに来る。そのうちに、梅原は瑞江の肖像画を描くことになる。
・・・が、瑞江には「彼女がいるらしい」という噂があり、梅原は彼への恋心を抱くことから、心安からぬ日々が続くことに。

ある日、キャンバスに絵具がぶちまけられ、落書きがされていた。「ゴメン、アイシテル、MIZUE」と。
瑞江が犯人だった。絵に何てことすんだ、と怒る梅原に、瑞江は答える。
「それはラクガキでなく、本気だ」と。瑞江も、梅原のことが好きだったのだと。
かくて、二人は晴れて両思いに・・・

・・・なるのです、が!
・・・どの辺が、「泣ける」のかと思いました。この本を薦めてくれたコミック担当には悪いのですが、感動するツボが私には分かりませんでした。
絵柄は繊細なタッチで、なんとも和めます。表紙画像を御覧あれ。黙ってみてれば、爽やか高校生男子二人が仲良さげに肩を組んでいる絵です。作中の季節が「夏」であったということで、半袖、開襟の学生シャツ、朗らかな笑顔・・・爽やか爽やか。

作中でも、この二人はキス止まりで、肉体の一部結合に至っていないところは、プラトニックな恋愛の描写がなされている。
筋立てもよく、分かりづらくはない。けれど、感動はしない。
う~ん・・・これは、私には、ボーイズ・ラヴというものへの受容体がないということなのでしょうか・・・。
  
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