A.N.A.L. Co., Ltd. Executive Office of the President

“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-56 『もやしもん』

2006-09-07 00:23:39 | 書籍
かもしますぞ!!

菌類をテーマのひとつに織り込んで描かれたマンガ、それが今回取り上げる『もやしもん』です。

 『もやしもん』
 石川雅之:著  講談社:刊行  2005年~
 1~3巻 3巻特装版 各巻定価560円



ポイントは、『菌』。
というか、すでにしてメインテーマが『菌』。
酒造りに使われる黄麹菌や、あるいは大腸菌。水虫の原因、白癬菌。ヨグルティに破傷風菌・・・などなどが、かわいらしくデフォルメされているところ。
その菌たちが、肉眼で見えるという稀有の才能を持つ農業大学の一年生が主人公。
菌たちが目立ちすぎて、あまり人間同士のやり取りが、読んでいて頭に入ってこないところがなんとも印象的。

手作り発酵食品が好きな私にとっては、かなり楽しんで読ませてもらったマンガ。

しかし気になることが。
作中登場の農業大学のモデルは、どう見ても東京農業大学。
そして作中登場する、教授・樹慶三のモデルは、小泉武夫教授ではないのかしらと。

『もやしもん』が連載されているのは、『イブニング』という青年誌。
他の連載マンガが、きわめて娯楽的なのに対し、『もやしもん』は酒造り事情や乳酸菌の効能、農業、微生物による環境浄化作用などを扱っており、なかなかアカデミック。
世の若者たちが、食や農に関心を抱くようになればと祈りたくなる・・・そんなマンガです。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« file.no-55 『ゲド戦記』 | TOP | 特報 RESIDENT EVIL: EXTINC... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 書籍