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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-87 『ヱヴァンゲリオン新劇場版:破』

2009-07-04 21:38:07 | 映画
『ヱヴァンゲリオン新劇場版』… 「ヱ」 というのがポイントだそうですが、はい。
先日、観てまいりました。手元にパンフなどがございませんので、詳細なところは、はい。

上映が始まって、字幕が入って、耳慣れない言語が気になりました。
「リンボゥ」だとか「アケロン」だとか。
一瞬、「ダンテの『神曲』?」 と思いましたが、違いました。
リンボ(辺獄)から、劇中での生物・使徒が脱出。地上へと出てきた、という流れの模様。

神学では、アケロンの川のむこうが、リンボであり、それは地獄の最上層、地獄にとっての辺境域(ちなみに地獄の中心は、第九層:コキュートス)を指します。 そういえば、近年 教皇ベネディクトゥス16世が、亡くなった子どもたちの魂が辺獄に行くことはないとする旨、見解を発表していた気がします。

…話がそれましたが、…よく出来てる!
アニメって、こんなに線が細かく滑らかな映像を作れるんですねぇ。演出も面白かった。

主人公のシンジが搭乗した初号機が、同僚のアスカが搭乗したままの参号機をフルボッコして、エントリープラグを噛み砕くシーンでは、BGMに「今日の日は さようなら」が。
終盤で、これまた同僚のレイが零号機ごと使徒に喰われ、融合したとき、初号機がレイを救出しようと使徒の「コア」の部分にアクセスするシーンでは、「翼をください」が流され、たいへん感動しました。
「いつまでも 絶えることなく 友達でいよう 明日の日を夢見て 希望の道を…」のあの名曲ですが。
友達(が乗ってる機体)を、フルボッコして喰ってるシーンで これを流すのは、にくい!

また、「今 私の願いごとが かなうならば 翼が欲しい…」というアレを、レイと融合した使徒からレイを取り返そうと頑張るシーンで流すのも…にくい!
「この大空に 翼をひろげ 飛んで行きたいよ 悲しみの無い 自由な空へ 翼はためかせ 行きたい…」と続く歌ですが、やはり、大切なものを取り返そうとする少年のシーンには、よく合うようです。

喰う喰われるという きついシーンだけでなく、主人公が味噌汁をレイにあげて、「ぽかぽかする…」と言わせてみたり。
不和の主人公親子を仲良くさせるため、主人公の友達二人に手料理パーティーを企画させてみたり。
和ませてくれるシーンもございました。

月の基地での、ズボン部分だけ穿いて 上半身ハダカの少年カヲルのシーンも面白うございました。
…前作では、素っ裸だったとのこと。お色気担当なのでしょうか。

話の流れは、テンポが軽妙すぎて、もう二、三回観ないとよく分かりませんが、よく出来ていたと思います。
「シックスナインです!」というオペレーターの迷セリフも。
(使徒が、本部に直接攻撃してくる可能性が、99・9999%だったため、9が六つという事でこう略したようですが…親子連れにもオススメ!POPのついてた映画なのに…。イケナイ大人は、吹いちゃうんじゃ…私は吹いた!)

そして劇終後、パンフレットでも買って内容を見直そうか…と思っていたら、
「売切れ。再販売は、七月中旬以降」のPOP。
…面白い、また買いに、いえ観に来いと? 気力があれば、ええ また。

で、同時上映していた『天使と悪魔』のパンフを買って帰りました。
映画自体は以前に観ておりましたもので。反物質の設定がユニークでした。
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