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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

file.no-17 『 The First Wives Club 』

2005-04-15 04:12:50 | 映画
愛人を作って、妻を捨てる男たち。
そんな男どもに泣かされっぱなしで、黙ってるなんて耐えられない!・・・復讐だ!
そんな怒れる三人の女たちが、世界中の夫の不貞に悩んでいる妻たちに贈る最高のコメディ映画。
それが、今回の映画、"The First Wives Club"( 邦題:ファースト・ワイフ・クラブ )です。
( 画像は、Movie,The First Wives Clubから転載 )

これは、オリヴィア・ゴールド・スミスという作家が書いた原作小説を映画化したものです。
邦訳が文藝春秋から文庫で出ています。たしか1997年の版が出ていたと思います(私も実家の書庫に入れています)。
映画と小説とでは、登場人物と話の方向性(男どもへの復讐)は同じですが、細かな点が異なっていて、比べてみるのもなかなか面白いと思います。

さて、映画のあらすじ。
 アニー(ダイアン・キートン)は、夫と別居中。美人の女性セラピストにかかっている。
 エリーズ(ゴールディ・ホーン)は、夫と別居中。美容整形に気を遣い、若々しいイメージを作りたがる大物女優。
 ブレンダ(ベット・ミドラー)は、やはり夫と別居中。アパートの家賃支払いにも事欠く生活を送っている。
 そんな三人は、友人シンシアの葬儀で久しぶりに再会する。彼女の死因は、自殺。
 原因は、夫がシンシアを捨て、若い美人と再婚した事だった。
 アニーたち三人は、シンシアのように夫に捨てられた。そして夫たちは、若い女と幸せになろうとしている。
 ブレンダは、夫から生活費を送ってもらえず。エリーズは、夫へ月々の生活費を支払わされる。
 アニーは、美人セラピストに夫を寝取られ、それが分かったのが、夫とのベッド・インの直後(!)だった。

 泣き叫ぶ三人。
 そこへ届くシンシアからの手紙。自殺する直前に書かれたものだった。
 「私にあなた達のような強さがあったなら、自殺の原因は夫の不貞ではなかったかもしれない・・・」と。
 彼女たちは、その人脈・資金力・知力を使い、夫たちに復讐することを決意する。
 そして結成されたのが、『ファースト・ワイフ・クラブ』( 第一夫人同盟 )だった。

 夫たちに、様々な手で復讐を始める。身の回りの品々を剥ぎ取ったり、脱税の証拠をつかんだり、会社を買収したり・・・。
 各所で炸裂するコメディ。
 マンション最上階から、清掃用エレベーターで脱出したり、レズ・バーに乗り込んだり。

 ふとした事で、三人が仲違いをした事も。
 でも、そのおかげで、クラブの最終目標は、夫への復讐だけではなく、夫の不貞によって精神的・経済的に苦しんでいる女性たちの救済センターとなる事へと変わっていく。個人的なことだけではなく、よりグローバルな視野を持つようになったのだ。
 三人は、センター設立のパーティーが終わった後、レスリー・ゴアの"You don't own me"を歌いながら通りを歩いていく。

・・・こんな感じでしょうか。
なんと言っても、観ていてスカッとするのは、三人の女性たちの「活躍」ですね。
踏みつけにされても、黙っていない。自分たちの信念の下、がんばる!
この前向きさが、私は好ましく思うのです。
男たちに束縛され、自由もなく、自由になるのは「捨てられた」時だけ・・・。
そんな事をされて、黙ってなんていられない!
そう叫ぶ女性たちの代理騎士なのが彼女たちだと思います。
パッケージにも書かれている名言(?)
"Don't get mad. Get everything."
( 泣いていないで、手に入れるんだ!)
これが大事ですね。

では、今日は、アニーたちがエンディングで歌う"You don't own me"を私も歌いながら、終わりたいと思います。

I'm young and I love to be young.
  いつまでも若くいたいの。
I'm free and I love to be free.
  いつまでも自由でいたいの。
To live my life the way that I want.
  好きなように生きたいのよ。
To say and do whatever I please....
  言いたいことを言って、したいことをしたいの。
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