オドフラン ~いつもどこかに「なるほど」を~

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高校サッカーの武器「ロングスロー」何故、プロや日本代表は使わないのか?⇒内田「そこまで飛ばないんです」

2021-01-11 15:49:15 | 日記

高校サッカー選手権で、毎年のようにトレンドワードにあがるのが
「ロングスロー」。(あるいは「超ロングスロー」)

ボールがエリアの外に出たときに
スローインでプレイを再開するわけですが
普通は「ちょん」っと入れるだけです。

しかし、高校サッカーでは
ゴール前まで「びゅーーーん!!」って放り投げて
攻撃の1つの手段として扱っていますし
実際、かなりの得点がこの「ロングスロー」から生まれています。

そのトリッキーな光景に、サッカーファン(?)からは
「すげー!」とか「おもしろい!」という声もあれば
「姑息」とか「下品」とか言う声もあり、
毎年物議をかもしています。

そこで1つ、素朴な疑問。

 

 

「じゃ何故プロは、ロングスローを使わないのか」

 

 

これ、ずっと疑問に思ってました。

そしたら今日、高校サッカー選手権の決勝(青森山田×山梨学院)の試合で
元代表の城さんが、
城「なんで代表はロングスロー使わないの?」と質問し、

同じく元代表の内田さんは
内田「いや、正直ここまで飛ばない(からやらない)」とぶっちゃけてました。

実際、内田さんもJリーグに入ったばかりの時はロングスローを練習したそうです。
多少飛ぶようにはなりますがここまで「武器」として通用するレベルには難しいようでした。

実際、プロでも全然やってないかって言われたら、「たまに」見ますよね、ロングスロー。

ただまあ、プロは「足の技術」も「戦術」も豊富にあるから、そういうトリッキーなことにこだわらなくてもいいのでしょう。
(キックの精度を鍛えるのとは、何もかも勝手が違いますからね。ましてサッカーは「手をつかわない」競技なので、プロが「手を使ったトリックプレー」に固執するという概念がそもそも無いんだと思う。)

逆に高校生は、まだまだ技術や体力が未熟だから「多少トリッキーな技術も磨く」ために
そういうロングスローという知恵と文化が発達したのかもしれません。

(高校生なら、「ロングスロー」要因のプレイヤーを一人育てるのも面白いかもしれませんが、プロの選手に「お前明日からロングスロー要因な」つって、ロングスローの練習ばっかさせられたら、多分チーム辞めるだろうし。まして代表合宿でそれは・・・さすがにナイよね。www)

 

余談ですが、
バレーボールの「クイック(速攻)」、今では世界中で利用されていますが
もともとは日本人が開発したトリックプレーでした。

身長が低いため、身体能力が大きく影響するバレーボールでは海外の選手にまともに戦っても勝てないのです。
そこで編み出したのが、相手のタイミングをずらして攻撃する「クイック」です。
もしかしたらやり始めた当初は、物議をかもしたのかもしれませんが
今ではそれがスタンダードになっています。

高校サッカーから根付いた「ロングスロー」が
海外サッカーのスタンダードになる日も来る「かも」しれませんね。