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「好物と家族再会を夢見て」太平洋漂流13か月の日々

2014年02月06日 | 国際

「好物と家族再会を夢見て」太平洋漂流13か月の日々

2014年02月05日 18:16 発信地:マジュロ/マーシャル諸島

太平洋を13か月間漂流し、島しょ国マーシャル諸島の環礁に漂着した後、首都マジュロ(Majuro)に 移送されたホセ・サルバドール・アルバレンゴ(Jose Salvador Albarengo)さん(右、2014年2月3日撮影)と、故郷エルサルバドルの実家でアルバレンゴさんの父親が見せたアルバレンゴさんの写真(左、撮 影日不明)。(c)AFP/Hilary Hosia/Jose CABEZAS

【2月5日 AFP】「自殺を考えたこともあったが、好物と家族との再会を夢に見て生き延びた」──中米メキシコから島しょ国マーシャル諸島まで約1万2500キロ、太平洋を13か月間漂流していたと語っているホセ・サルバドール・アルバレンゴ(Jose Salvador Albarengo)さんが4日、苦難の日々を詳細に語った。

 エルサルバドル出身の漁師、アルバレンゴさんは1月30日、太平洋の島しょ国マーシャル諸島のエボン環礁(Ebon Atoll)に漂着したところを発見された。治療を受けている首都マジュロ(Majuro)の病院でAFPの取材に応じたアルバレンゴさんは「飢えで死にたくはなかった。自殺を考えたこともあったが、そうするのは怖かった」と述べた。

 がっしりした体つきのアルバレンゴさんはマジュロに到着したときも、ひげは伸び、髪の毛は色が抜けていたが極めて健康そうに見え、脇を看護師に支 えられながらも深刻な日焼けの症状はなかった。漂流中はありとあらゆる好物を食べることを夢見たというアルバレンゴさんは、「けれど起きると、見えるのは 太陽と空と海だけだった。1年間、トルティーヤ(薄焼きパン)やチキン、色んな物を食べる夢を見た。それから両親や家族の夢をたくさん見た」と語った。

 メキシコ・チアパス(Chiapas)州の漁師たちがチョコウイタル(Chocohuital) の街でアルバレンゴさんを見かけたのは、2012年の11月が最後。「最初は無線が通じたんだが…戻って来なかった。政府の捜索ヘリコプターも出動し、 我々は手を尽くして探した」とリーダーのギジェルモ・ロドリゲス・ソリスさんはいう。アルバレンゴさんが乗っていたのは全長7.3メートルのファイバー製 小型ボートで、食料は1日分しかなかった。

■生死を分けたサバイバル食

 メキシコ当局も、2人の捜索を行ったのは12年11月だと確認しているが、アルバレンゴさんは自分が出港したのは12月だったと記憶していた。 10代の若い漁師と一緒にサメ漁に出た後「モーターが故障したときは、もう漁は終わっていた。最初は不安じゃなかったが、無線を受信できなかった。そうし ている間に強風で沖へ流されてしまった」という。

 アルバレンゴさんは、時にボートにぶつかったウミガメを捕まえた。魚も獲り、揺れるボートにしっかり立って近づいてくる鳥を捕まえることも学んだ。生き延びる上で一番きつかったのは3か月間、雨が降らなかったときに「自分の尿を飲まなければならなかった」ことだった。

 連れの若い漁師は、こうした食事を受け付けることができなかった。「鼻をつまんでやり、どうにか食べさせようとしたが、吐くのが止まらなかった」。若者は4か月後には死んでしまい、遺体は仕方なく海へ流した。

 環礁に漂着し、家が見えたときには勇んで浜まで泳いだ。出てきた2人の住民は、下半身にぼろぼろになった下着を着けただけのアルバレンゴさんを助け、まずはココナツジュースをくれた。

 アルバレンゴさんは重度の脱水症状と栄養失調以外、健康には問題なく、4日夜に退院しマジュロ市内のホテルに滞在している。警官2人が警護に付い ているものの静かに過ごしているが、マーシャル諸島の人々の間でアルバレンゴさんはちょっとした有名人となり、病院には食料や衣料などを持った人が押し掛 けたという。

 13か月にわたって漂流した太平洋を逆に渡る旅は、ずっと速く、快適なものになりそうだ。マーシャル諸島と、アルバレンゴさんの出身国エルサルバ ドルに国交はないが、アルバレンゴさんが長年働いていたメキシコが仲介し、本国送還手続きが進められているという。予定では7日にマーシャル諸島を発ち、 ハワイ経由でエルサルバドルかメキシコへ向かう。(c)AFP/Giff Johnson, Suzanne Chutaro



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