バレエ&音楽日記

舞台は一期一会。素敵な舞台にまた出会えますように…。

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マラーホフの贈り物2008

2008-02-14 01:56:45 | 国内バレエ
おかえりなさい、マラーホフさん!そんな思いでいっぱいでした。

2008年2月13日 大阪フェスティバルホールにて
第1部
『牧神の午後』音楽ドビュッシー、振付ロビンズ
ポリーナ・セミオノワ、ウラジーミル・マラーホフ
「いかにも」マラーホフ様な作品だと思いました。解説によると、観客席を鏡に見立てているそうです。牧神の午後というと、ジュドの牧神が記憶に新しいのですが…昼下がりの眠くなる時に牧神はやってくる(のでしょうか)。リフトで一瞬ひやりとして「えっ?」と思ったこともありますが、けだる~い、いい雰囲気が出ていました。とにかく、舞台にマラーホフがいる、それだけで幸せになれました。

『エスメラルダ』音楽プーニ、振付プティパ
ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ
どちらもはじめましてのダンサー、そして、初めての作品。サレンコは、恐るべきバランス感覚の持ち主なようです。コンヴァリーナも、まぁ健闘。コーダのグランド・ピルエットを思いっきり回って、勢い余っておっとっと…はご愛嬌としておきましょうか。テープ音楽のせいか、テンポが遅い?ちょっと踊りづらそうなのが気になりました。

『シンデレラ』プロコフィエフ、ザハーロフ(ポーソホフ版だそうです)
マリーヤ・アレクサンドローワ、セルゲイ・フィーリン
美しき永遠の少年、フィーリン様。サラサラの髪が素敵でした。大好きなプロコフィエフの音楽。いつか全幕を見てみたいです。薄暗い照明の中で、しっとりとセクシーなコンテンポラリー風?PDD。美しいです。けいちかさんによると、ポーソホフ版だそうです。ザハーロフ版とプログラムには書かれているのですが、ボリショイではザハーロフ版は上演されていない、と。ともあれ、PDDだけでもかなり楽しめた作品でしたので、全幕を見る機会があれば、と切に願います。特に、フィーリン王子は素敵すぎましたから。

『くるみ割り人形』チャイコフスキー、イワーノフ
イリーナ・ドヴォロベンコ、マクシム・ベロツェルコフスキー
素敵でした~。絵に描いたような素敵なカップルで、おとぎ話の主役を踊るにぴったりだと思いました。今までに見た最高の金平糖の精かもしれません。本当に、うっとりしました。

第2部
『白鳥の湖』第二幕
チャイコフスキー、プティパ、イワーノフ
オデット:ポリーナ・セミオノワ
ジークフリート:ウラジミール・マラーホフ
ロットバルト:木村和夫
4羽:森志織、村上美香、岸本夏未、河合眞里
3羽:西村真由美、乾友子、田中結子 他、東京バレエ団
まず、背景になんじゃこりゃ?東京バレエ団の白鳥は見たことありませんので、まずびっくりしました。月が浮かんでいて、それはいいとしても、湖の周りにヤナギですよ…。これじゃあオデットとジークフリートの物語じゃなくて、『夕鶴』でも始まるんじゃないかと思いましたよ(東バの方ごめんなさい)。
踊りのほうが始まって、ちゃんと白鳥で安心しました。
ポリーナのオデットは、健気ですが強いと感じました。王子の愛を得なければ元には戻れないのですが、頼り切ってはいないというか。ぜひ、全幕を見てみたいです。ロットバルトが楽しそうでよかった。うん。鳥?みたいなのがバサッ!ブヮサッ!って王子の前を横切るのも凄い迫力。濃度100%なマラーホフ王子としっかり対抗してました。

第3部
『白鳥の湖』より、黒鳥のパ・ド・ドゥ
チャイコフスキー、プティパ
マリーヤ・アレクサンドローワ、セルゲイ・フィーリン
かっこよかった~!休憩前に白鳥の2幕だったので、その続きみたいな感じで見てました。いやー、マーシャはかっこいいダンサーですね。ポリーナのオデットとは明らかに役者が違いました。しかも、テープなのにぴったり合わせてくるし。もしジークフリートが「これはオデットではない、他人だよ」って誰かに教えられたとしても、このオディールには思わずなびいてしまうんじゃないだろうか?
そして、フィーリンにもBravo!いかにも楽しそうにガンガン踊ってました。ガラだし、楽しければいいっか。2幕の白鳥で、東バダンサーズの靴音が凄まじかったのですが、これはリノリウムのせいだってことにしてました(笑)が、マーシャは靴音全くなし!グッジョブでした。

『スプレンディッド・アイソレーションⅢ』
マーラー、ラング
イリーナ・ドヴォロベンコ、マクシム・ベロツェルコフスキー
この作品、なんか好きかも。ウェディング・ドレスみたいな、裾の長い白い衣装で登場のイリーナ。美しいです。そして、近づきたいけど近寄れないマックス。大きく広がった裾が、だんだんと狭まっていって最後には裾を外してしまいました。衣装をそのまま小道具として使ってしまうこの作品。うまく言葉にできないけど、なんかよかった。また見る機会って、あるんだろうか?

『ドン・キホーテ』
ミンクス、プティパ
ヤーナ・サレンコ、ズデネク・コンヴァリーナ
聴きなれた音楽、そう、ドン・キ最終幕のグラン・パ・ド・ドゥ。これだけは、私の定番はテディなんです。どれだけ回っても跳んでも、なかなか「うん」って言えないんだなー。それでも、サレンコはうまくこなしていたと思います。

『ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ』
音楽?、振付ザコヴィッチ
ウラジミール・マラーホフ
急遽加えられた演目です。マラーホフのソロ。当初のプログラムのうち、パキータとヴォヤージュが白鳥の2幕に変更されました。ポリーナの魅力は満喫できましたが、マラーホフは支えるだけじゃん。そんな声に応えたか?このツアーのために作られたという作品、かなり音楽がきつかったです。なんか、ずし~んって響いてきて。でも、マラーホフが踊ってるから、それだけでよし。人生を表現しているそうです。高い跳躍はないですが、マラーホフの内面がにじみ出ているようなそんな作品でした。カーテンコールの時に、マラーホフがやっと跳んでくれました(笑)。

フィナーレ
いつも思うのは、こんな少人数なのに、これだけ楽しませてもらえる幸せです。いつもは別のカンパニーにいるのに、マラーホフのために集まってくるダンサーの思いが嬉しいですね。そして、演目変更こそありましたが、ダンサーの怪我などによる出演者交代とかがなくって何よりでした。
個人的にはABTカップルとボリショイカップルとの出会いが嬉しかったですね。
次は、全開でガンガン踊るマラーホフが見られますように!
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8 コメント

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Unknown (uno)
2008-02-15 22:50:14
Odetteさん、こんばんは。
私もカーテンコールでは同じことを感じていました。すごく楽しかったのに、これだけの人数だったんだ~と驚きました。
マラーホフはやっぱり、舞台にいるだけで幸せをくれる存在ですよね。『マラーホフの贈り物』って、いいタイトルだなぁと毎回思います。正にマラーホフから素敵なプレゼントを受け取るような、そんな幸せな気持ちにさせてくれる公演です。
大阪のロットバルトも木村さんだったんですね~。確かに、楽しそうですよね(笑)。東京でもバサァッ!がすごかったです♪
素敵な贈り物でした (Odette)
2008-02-16 23:30:03
uno様、
ヤーナ・サレンコは回転軸がぶれないしバランスは驚異的だし、今後が楽しみなダンサーだと思いました。サレンコとの出会いも「贈り物」でしたし、なんといってもマラーホフのカムバックが嬉しかったです。
それに…マーシャは完全に舞台を支配してましたね(驚)!
ロットバルトは木村さんってキャスト表にありましたよ。ただ、お顔が見えないんですよね~。他の作品ではどんな役柄を踊ってらっしゃるのでしょうか?東バが関西に来ると、メインで踊る人っていつも同じ顔ぶれな気がします(淋)。『ドナウの娘』では踊って下さるかしら?
はじめまして (sweetbrier)
2008-02-17 01:03:31
初めまして。sweetbrierです。
拙ブログにコメントとTBくださってありがとうございました。フィーリンさんの王子、ほんとに素敵でしたね。登場したときは、私も少年に見えました。

Odetteさんは関西在住でいらっしゃいますね?! 同じ舞台を私とは異なった位置からご覧になった感想、興味深く拝読しました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
大阪です (Odette)
2008-02-17 16:33:27
sweetbrier様、初めまして。大阪の「贈り物」を2階席からご覧になられていたのですよね?私は、1階席真ん中くらい、微妙にサイド寄りで見ておりました。
ポリーナとマラーホフの共演を久しぶりに見られて嬉しかったのですが、気づいてみればマーシャとフィーリンに夢中になってしまいました(笑)。シンデレラではフィーリンの魅力の虜になり、黒鳥ではマーシャに陥落…。あぁ、大阪でのボリショイ公演、白鳥とドン・キのキャストが気になりますよねぇ。ぜひ、マーシャとフィーリンのペアで見てみたいです。
Unknown (uno)
2008-02-17 22:43:42
確かに、、、ロットバルトは顔が見えてませんでしたね。カーテンコールでは外してくれてもいいのに~。
>他の作品ではどんな役柄を踊ってらっしゃるのでしょうか?
ゲスト無しの全幕だと、主役を踊ってくれることも多いです♪ ベジャールものも素敵なんですよ。どちらかというと陰のある役が似合うかなぁ、と(笑)。でも、一番踊っている感じがするのはヒラリオンかも。大阪の『ドナウ』は後藤さんがルドルフなので、木村さんの出番はなさそうです…。Odetteさんにも木村さんをもっと見てほしいな~なんて思いました。
長々とすみません、、。
そういえば? (Odette)
2008-02-18 00:50:41
uno様、
木村さんといえば、昨年9月の兵庫でのニジンスキー・プロに『薔薇の精』でご出演予定が、いつの間にか大嶋さんに変わってました。なんでかな~って思ってたのですが。それより前は…?って過去に見たキャスト表を眺めてみると、初めて東バでベジャール物を見た「シルヴィ・ギエム最後のボレロ」公演にて、『春の祭典』のリーダーと『ボレロ』のリズムで拝見しておりました。が、いかんせんあの時の春祭といえば中島周さんにKOされた公演でもありましたし、ボレロといえばシルヴィしかほとんど視界に入ってなかった(笑)。あぁ、ゲストなしでもK並みに全国を回ってくれればいいのに~。
>ヒラリオン
9月にルグリと東バの『ジゼル』が兵庫に来てくれますので、その時には踊ってくれますように!
はじめまして (雪乃)
2008-02-20 00:37:17
雪乃と申します。
マラーホフの大阪公演の感想を探して、こちらを訪問させていただきました。
感想、頷きながら読ませていただきました。
このシリーズからは毎回暖かい愛を貰って幸せな気持ちになれますね。
はじめまして (Odette)
2008-02-22 00:39:06
雪乃様、はじめまして。ご訪問&書き込みありがとうございます。これからも大阪を中心に神戸、西宮、大津辺りも守備範囲にしつつバレエ&オペラを見ていきたいと思っています。ブログに載せてあるのはあくまでも私個人の感想ですので、また違った感想があれば書き込んでいただけると嬉しいです!
それでは、今後ともよろしくお願いします。

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