Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

映画「累 -かさね-」(9月8日)

2018-09-09 00:09:44 | 映画


雨の降る中、土屋太鳳&芳根京子がW主演している「累 -かさね-」を見てきました。
雨が降っていたので、高松港からイオンシネマ高松東まで歩いたら、ものすごく疲れました…雨の中歩くのって疲れるんですねぇ。ただ単にトシ取ったからか。

このブログに映画の感想をUPするのは久しぶりですが、この前の感想更新から全然映画を見ていないわけではなく、見てもTwitterで感想をつぶやいたらそれで満足してしまって、長い文章にするのをさぼっておりました。すいません、ハイ。先週、「カメラを止めるな!」を見た時はさすがに感想を書こうかと思ったのですが、何を書いてもネタバレになりそうなのであきらめました。率直に言うと面白かったので、たくさんの人に見てほしいけど、エンドロールに流れる曲が衝撃的なのでこれから見る人はそれだけは覚悟しておいてください。以上です。

はい、それでは「累 -かさね-」の感想です。まだ公開したばかりなので、ストーリーの核心に触れる記述は避けております。

まずはあらすじ。


今は亡き美貌の女優・淵透世を母に持つ累は、幼い頃から自分の醜い容姿に劣等感を抱いていた。しかし、ある日母の昔の知人・羽生田が現れたことで、累の人生は一変する。羽生田は累に若く美しい女優・ニナを紹介し、ニナの代わりに舞台に立つよう勧めるのだった。羽生田の突拍子もない話を笑い飛ばすニナだったが、累にはある秘密があった。それは、透世が累に遺した一本の口紅。その口紅は、それを塗ってキスをすれば、相手の顔を奪い取ることができるという不思議な力を持っていた-

母ゆずりの天才的な演技力を持つ累は、美しいニナの顔で舞台に立ち、女優として成功の道を歩み出す。一方、自分の顔をした累が脚光を浴びることに焦りを感じるニナ。危ういバランスで保たれていた2人の関係は、累とニナの両方が演出家・烏合に恋をしたことでバランスを崩し…


はい、上記が大体ストーリーのつかみの部分です。予告の情報だけだと烏合を巡る三角関係が映画のメインみたいに見えますが、もっといろいろあります。そのいろいろが何かというのはここに書けませんが、まあとにかくいろいろです。雑ですね。

キスをすると顔が入れ替わる口紅は、ある意味魔法のアイテムですが、この映画をダークな魔法少女モノだと思うとちょっと面白いですね。浅野忠信演じる羽生田は「僕と契約して女優になってよ!」と累をそそのかし、「顔を貸してくれれば女優として成功させてあげるよ!」とニナを誘惑する役割。クリーミーマミで言えばポジとネガ…じゃなくてピノピノですね。たとえが古すぎる?

ニナ役の土屋太鳳ちゃんと累役の芳根京子ちゃんは、それぞれの役だけでなく顔を入れ替えた後の役も演じなくてはいけないので大変だったと思いますが、2人とも蓮っ葉というかガラの悪い感じのニナと、自分に自信がなくてびくびくおどおどしている累の両方を演じ分けられていて、それだけでもなかなか面白かったです。特に、中身がニナの時の様な演技は太鳳ちゃんも芳根ちゃんもあまり見たことがなかったのでとても新鮮でした。なので、芳根ちゃんに傲慢にふるまわれたい人、太鳳ちゃんにピンヒールで踏みつけられたい人には、この映画はたまらない一本だと思います(おい)。

太鳳ちゃんが舞台でサロメになって舞うシーンは、公開前に動画サイトで少し見ていましたが、その時は累として演じているのかニナとして演じているのかわからなかったので、映画本編でその場面を見るまで気になってました。結果は、その場面に至るまでに大体わかってはいましたが、それ以上にハラハラする仕掛けがあったので気が抜けず、スクリーンに目が釘付けでした。もちろん、太鳳ちゃんのダンスが素晴らしかったのは言うまでもありませんが。少女の躍動感と王を誘惑する悩ましいしぐさ、ベールの端から覗く狂気の眼差しのどれもがすごくて、惹きつけられました。どっひゃー。もう、どっひゃーです。ボキャ貧です。

烏合という1人の男を巡って争う累とニナですが、ニナという女優を作るために2人が合宿したり、なんやかやと2人きりになる場面が多くて、邪な心を持つ私はその度にドキドキしました。映画館じゃなくて家で見てたら、拳を振り上げてオーイェーと叫んだり、あまりの尊さに涙していたことでしょう。横山裕が演じる烏合もいいキャラではあったんですけどね。累とニナの関係には、他人がそう簡単に割って入れない濃さがありました。ブルーレイが出たら、特典映像として本編とは別ディスクに累とニナの合宿生活を2時間くらい入れてほしいです。

累とニナの間に割って入る、というか2人を出会わせ、結びつけた羽生田は浅野忠信の真骨頂、ジャストフィットなはまり役でした。何を考えてるのかわからない、薄笑いの下に、目的のためなら手段を選ばない狂気を秘めた演技にゾクゾクしました。その狂気も、累とニナを出会わせてはみたものの、結局は2人を操り切れるほどではないのが、羽生田の言動から伝わってきたのがよかったです。あと、羽生田のアジト?みたいなうさんくさい場所に真実味を持たせられるのは浅野忠信くらいだなーと。他の役者だと「やり過ぎだろ!」と突っ込んじゃうところですが。

累の母親の透世を演じた檀れいは…って話はずれますが透世って名前、「犬神家の一族」のスケキヨみたいですね。でもスケキヨと言われて皆が思いうかべるあの人は実は…おっといけない。「淵累」という名前は落語の「累ヶ淵」から来ているんでしょうが。ニナは作中にも出てきたチェーホフの「かもめ」のニーナですね。烏合はやっぱり烏合のし…いやこれ以上はいけない。

話を檀れいに戻します。透世は映画の冒頭から既に故人だったので、累が過去を回想するシーンとかに出てくるくらいだと思っていたのですが、意外とバンバン出てきました。そして今更なんですが、やっぱり檀れいは綺麗だなと改めて思いました。私も自分が檀れいとミッチーの間に生まれてたら、そりゃコンプレックス持っちゃうよ…ってこの映画ミッチー出てないから。でもミッチーにはこの映画の感想聞きたいですね。もしミッチーが羽生田を演じてたらなんてことも頭をよぎりましたが、ミッチー羽生田だとすべてがうまいこと回ってしまいそうなのでダメですね。

ラストシーンについてちょっとだけ触れると、「え、ここで終わり?」「あれはどうなったの?」と突っ込んでしまいそうな終わり方なので、賛否両論分かれそうだなと思いました。個人的には、映画の中でピアズリーのサロメの絵が出てくるせいか、ラストシーンまでの数分間は手塚治虫の問題作と言われる某作品のラストを彷彿とさせるものがあって、すっきりしないもののこれはこれでアリだなと納得できたのですが。まあ、ダークな魔法少女モノならこの結末も致し方ないよね☆

ネタバレになるので雑な説明になりますが、私が一番えぐられたのは、生田智子さん演じるニナの母親が、ニナの部屋を訪れるシーンでした。詳しくは書けませんが、これはキツい…と涙ぐんでしまいました。何がどうキツいのか気になる人は、映画館へGO!です。気にならない人も、映画館へGO!しましょう。損はしないと思うYO!

1回見ただけではまだ消化しきれてないところもあるので、できればもう一度見に行きたいけれど、これからしばらく見たい映画の公開が続くのでちょっと厳しいかも。。。もし身に行けたら、今度はネタバレを恐れずにみっちり感想を書きたいと思います。

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