Flour of Life

煩悩のおもむくままな日々を、だらだらと綴っております。

「デート ~恋とはどんなものかしら~」第6話感想。

2015-02-25 23:04:55 | テレビ・ドラマ


みなさんこんにちは。

先日、職場に献血車が来たのですが、それを見て高校生の時に学校で献血をした帰りに、うちの学校の女子生徒ばかりを狙う自転車に乗った変質者に追いかけ回され、なんとか逃げ切ったものの貧血を起こして人生の走馬灯を見た記憶がよみがえりました。その一件の後、献血をしたことがありません。

そんなヘタレな私なので、今期の月9「デート ~恋とはどんなものかしら~」の“自称高等遊民”谷口巧にはとても親近感を抱いてます。
いや、親近感なんて持っちゃならんのだけど。

今週の巧は、横浜から都内にある依子の実家まで電車で移動するだけで疲労困憊。
途中で2回も吐くわ倒れそうになった時に女性につかまったため痴漢に間違われるわ、依子の父親の俊雄がせっかく映画の話題を振ってくれたのに上から目線でマウンティングするわでもう最悪。いいところなしすぎて笑っちゃいました。
でも、そんないいところなしの巧なのに、依子にとっては親世代から見れば「理想の婿」の鷲尾君よりも結婚相手として認識されてるんですねぇ。まあ、鷲尾君は鷲尾君で変わり者なんですが。依子を好きになるくらいだから。

しかし、同じヘタレとして、巧のヘタレっぷりはおかしいけれど笑えないときもあります。
スティーブ・マックイーンを好きだと言った俊雄に、急に上から目線で語り出したところなんか、何度も“好きなジャンルの話題になったときに突然饒舌になって気がついたら相手がドン引きしていた”経験を持つ私としては、わき腹がチクチクして仕方なかったです。
あと、新年のあいさつ。皆が去年の総括と今年の目標を高らかに宣言した後で、自分は何を居ればいいのか焦りまくって変なことを口走ってしまうというのは、私にも経験がありすぎるくらいあります。歓迎会での自己紹介では上手いこと言おうとして常にすべりまくり、送別会での最後のあいさつは誰も聞いておらず(そもそも残る人にとっては去る者のことなんてどうでもいい)。思い起こせば小学校の卒業式で、卒業生代表として読んだ私の答辞は「長すぎる」と、卒業後も在校生や同級生から大不評で、その後何年も嫌味を言われ続けました。答辞の原稿作ったのは担任だったんだけどねー。卒業式の前日の夕方まで、「もっとゆっくり」「もっと大きな声で」って、声がかれるまで何度も練習させられたんだけどねー。
まあ、巧の場合、それまで他人の目を気にしない生活を続けてたから、「依子の父親によく思われよう」としゃべるのが苦痛だったのだと思いますが。

でも、多分、依子自身も父親の前では、「理想の娘」でいようとしている分、しんどかったんじゃないかなーと思います。
今週、谷口家を訪問した時の依子は、実家にいるときよりもリラックスして見えたので。なんだかんだ言って、依子は谷口家を気に入ってそうです。巧のお母さんも、依子を気に入ってるっぽいし。谷口家のお雑煮を不味いと言われても、怒らなかったですから。
一方で、鷲尾君の好きな“依子”は、父親の俊雄のフィルターを通した“依子”な気がします。鷲尾君は俊雄と一緒にいる場面が多いけど、そこに依子はいません。俊雄と鷲尾君と、彼らの作り上げた“依子像”と3人でいる感じ。鷲尾君は、依子が新年早々谷口家を訪問して、巧の藪下家訪問を成功させるために作戦会議をしているのを見たら、ショックを受けたでしょうね。そうまでして、この男と結婚したいのか、って…ここでやっと気づいたけど、そんな作戦会議をしてしまうくらい、依子は巧のことが気に入ってるんですねー!こりゃびっくり!!(←今更気づいたか)
だから今まで封印していた、亡き母のお雑煮レシピを巧に伝授したんですねー。母親と同じ味のお雑煮を食べたら、依子が泣いてしまうからといって、俊雄がレシピをこっそり改竄して以来、一度も再現していなかったレシピを。巧を、お父さんに気に入ってもらうために。健気だなぁ、おい。

母親と同じ味のお雑煮を食べて号泣する依子を見て、巧は何か感じたんでしょうかね。鉄面皮のロボットだと思っていた依子が、実は心優しい女性だった…ってこれ、巧の理想の女性のメーテルが実は機械化人だった説をひっくり返しているのかな?だとしたら依子は巧のメーテルになれるのかな??あと、今週出てきた初枝おばさんの中の人が、クイーンエメラルダス(田島令子さん)だと知ってびっくりしました。最終回までにメーテル(池田昌子さん)も出てくれるといいのにな。声だけでも。

依子は依子で、子供のように泣いてしまった自分をどう思っているのでしょう。今週、亡き母小夜子の幽霊(?)の物言いが今までよりも柔らかくて、依子のコンプレックスを刺激しなくなっていたのは、依子が自分の気持ちに素直になってきたからでしょうか。

来週は巧の母親が入院&父親が登場して、谷口家の秘密が暴かれるみたいです。巧の父親役は平田満さん。妻と息子をほっといて、今までどこで何をやってたんでしょうか。三島でコロッケでも売ってたんでしょうか。他局だからコロッケネタは出てこないと思いますが、今回は風間杜夫が出てこないのがちょっとさみしいです。

高等遊民を自称する巧は、いまだに働いていませんが、最終回までに就職するなりなんなりするんでしょうかね。依子がくれたクリスマスプレゼントのレポートをもとに。もし働くなら、どんな仕事につくんでしょうか。趣味と実益を兼ねた仕事?趣味は趣味、仕事は仕事で割り切って働く?このドラマならあっと驚く展開にしてくれると思います。でも、巧の就職も気になるけど、今週、依子がなぜ国家公務員になったのかを知って、依子が自分の仕事をどう思っているのかも気になりました。数学者として母親の足元にも及ばないと気づき、研究の道をあきらめて国家公務員になった依子。果たして彼女は今の自分の仕事に本当に満足しているのか。依子の性格上の問題を抜きにしても、あまり楽しそうな職場ではなさそうだし。巧の就職問題は、依子の仕事に対する意識と対になるのかな、と期待しています。とはいえ、そんなこと言ってる私自身も、労働意欲の乏しさは巧レベルなのですが。若い時に過労で体を壊して心が風邪を引き朝起きたら虫になってて背中にリンゴが刺さって以来、ばりばり働いて稼ぐぞ!なんて思わなくなったので。まあ、そう思えるのも独り身の気軽さではありますけどね(遠い目)。

それにしても気になるのは鷲尾君の歌唱力…まさかあれが彼の実力なの!?


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