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今年の夏に僕が書いた詩 その3

2018年11月14日 08時41分11秒 | Weblog

今年の夏に僕が書いた詩 その3

「今日はわたしの最高の日」         薬王華蔵

「今日はわたしの
最高の一日になりました」
入り日で輝いている空がそう言う
昨日も確かそう言ったようだけど
今日もそう言う
それを青年が静かに聞いている

青年も真似て言ってみる
「今日はわたしの
最高の一日になりました」
そして入り日で輝いてみせる
そして
幼い素直な少年に戻る

最高というのは
階段を上がって行くことでは
ないらしい
階段なんて空には見えない
意外と簡単な実感らしい
今此処をそうだとすれば
いいらしい

上下ではなくてずっと平面で
連続しているらしい
あんまり連続しているものだから
それをそうと感じきれないけど
最高というのは
いつも何処ででも
連続しているらしい

雲の上では
入り日がたしかに連続して
昨日も今日も明後日も
空を輝かしているのだから

一日の終わりに
空が反対のことを言ったら?
ねえ どうする?
「今日も最低の一日だった」
などと言ったらどうする?
青年の恋人が間に入ってきた

ふううん どうしよう
青年が口ごもった
そして二人でこう言って
互を見て笑い顔になった

そんな空の下には
立っていられないよね
たぶん
立っていられないよね
だったら?
だったら空だって同じだよね

青年とその恋人は
もう一度大きな空を仰いでみた

***

結末があまりよく書けていないかな? 塩甘かな? かもしれない。

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