ほうれん草、ニンジン、キャベツ、山東菜、長崎白菜などの秋野菜の種蒔きをする。夕方2時間もウヒウヒウヒした。楽しんだ。仕事という感覚はない。さらさらない。これは遊びだ。楽しめる遊びだ。なんと幸福だったことか。ふわふわふわふわ、空にも飛んで行きそうだった。タンポポの花穂のように。軽く軽く。単細胞生物の十郎だった。どうしてそうなるのか。十郎にも分からない。水撒きをして終わりにした。
「窓」
くらいところにいてはじめて
あかるいところのあかるさが
みえてくる
あかるいところがみえてくる
あかるい信の窓がみえてくる
その一点にすがって
くらいところで泣いている鬼
暗い地獄にいてはじめて
仏陀の国のあかるさが
見えてくるのだ
みえてくるために
ここにいるのだ
仏陀がみえてくるために
ただそのためにここにいるのだ
仏陀の国の明るさが
みえてくるためにここにいるのだ
あかるいところにいても
仏陀がみえてくるようになるまでに
あと万年
あと千年
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ほんとうにそうか。明るい昼間にいては、明るさは見えないのか。この明るさの中にいれば、わたしは一挙に仏陀になることができるはずなのだが、そうはならず、わたしはいまだに愚鈍のままでいる。混迷を深めているきりだ。
寒い。午前８時過ぎ、蕭雨が降っている。蛸が大空一面に墨を吐いている。暗い。虫の鳴く音が聞こえる。朝顔はもう大輪を咲かせない。小さく小さく萎縮して咲いている。草の葉を叩く雨音がする。寒い。天気予報では一日雨マークだ。
憂う。北朝鮮政府の核実験強行を憂う。核弾頭発射を憂う。近隣諸国を震撼させるだけなのに、国の施策として、国力軍備力誇示がどうしてそんなに優先されねばならないのだろう。外交の切り札とするのだろうか。分からない。近隣の、大国を誇る中国人民共和国もロシア連邦も一連の暴挙を思い止まらせることが出来ない。いわんや外交努力を重んじるアメリカ合衆国をや。平和主義日本をや。一人の若き独裁者の下では、これに反対を唱える臣民は処罰の対象になってしまうのみ。やんぬるかなだ。度重なる国連制裁決議も一国の裸の王様の傲慢行動抑止とはならない。不安が募る。実力行使の戦争に勝者はいない。
国際連盟を脱退して以後、ますます戦争へ戦争へと駆り立てられて行った嘗ての我が国のおぞましい状況に類似していないか。
今週はどんな動きになるのだろう。地球人は北朝鮮の記念日９月９日をただただ恐れるしかないのか。９月９日は重陽の節句でもある。菊花が香る。最良の穏やかな佳日であってほしいものだ。
