緑とともに・・・・

小田原市にある樹木卸販売を生業とする有限会社小田原植木のBlogです。

赤ひげ

2020年11月03日 | Weblog
時折、お屋敷の改築やお引き上げに際してお庭の樹木の引き取りの相談が入る時がございます。
弊社に引き上げて、お手入れをして再度販売をするのは、昨今大きな庭をお持ちになるご家庭が少なく、
お引き上げの作業をして頂く造園屋さんへのお支払いを考えるとなかなか難しいものがございます。
今回も施工をする造園屋さんからそうしたご連絡があり、お話を聞かせていただきました。
そしてその由緒からいただくことになりました。



樹芸は日本の文化です。刈り込み、シンメトリー等の技法を駆使するヨーロッパの庭園文化を見慣れた
欧米の方々にはまさにアメージング。感性の極みで作った仕立てのマツです。



そしてこのマツがあったのは、黒沢明監督の名作「赤ひげ」のラストシーンを彩った…いや白黒で無言のワン
シーンを駆け抜ける風にそよぐ砂張御殿風鈴の音色でした。その音にこだわった黒沢監督が納得した音を作った
のは柏木鋳物工房のそれでした。
まぎれもなく世界のクロサワと呼ばれる日本映画文化の一ページを築き上げた風鈴を作ったお宅の庭のマツです。
もしかしたらこの映画の風鈴を作る作業を見ていたかもしれません。職人さんの希望と喜びに満ちた目の輝きを
自分のように喜んだかもしれません。プロとしての汗と気迫に共に奮えたかもしれません。
この物語だけでも僕らの世代で不要と切ってしまったり枯らしてしまってはいけない文化を感じます。
もちろん樹形も文句なしの逸品です。



小田原の奥座敷、久野はそろそろ広葉樹が色づいてまいります。
いくつもの探索コースの中には、弊社圃場を歩こう!というコースもご用意されているようです。
秋のハイキングシーズン、その一つの目玉に、弊社社長命名「風鈴の松」ご覧になりませんか?
伊豆箱根バス・中宿バス停前 小田原植木中宿圃場にございます。

文化の日、映画と樹芸、2つの文化のコラボでした。
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