小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



久野川の上流、小田原市久野の山中に和留沢地区がある。初めて訪れたのは25年ほど前、山に囲まれた自然豊かな集落で小田原にこんな場所があったのかと驚いた記憶がある。以来、自転車やバイクで数え切れないほど訪れた。先週末は自転車で散策に出かけた。小田原市久野、久野川に架る上河原橋。久野川沿いの農道の先に和留沢地区がある。森の中のゆるやかな農道を上る。新緑が綺麗だった。農道の途中で石塔を発見。嘉永七年と刻まれているので1854年に造られた石塔。碑文が読みづらいが馬頭観世音と書かれているようだ。バーベキュー場を過ぎ、建設会社の資材置き場の先で道が3本に別れる。右が和留沢農道。真ん中が日向林道。左が船原林道。和留沢農道を進む。上河原橋から30分ほどで和留沢の集落に到着。農道沿いに家々が点在している。和留沢の集落に入りしばらく進むと、農道沿いにたいようの丘という小さな公園がある。地区の人が管理をしているようで、手入れのいきとどいた花壇に沢山の花が咲いていた。たいようの丘は眺望の良い場所にある。遠く小田原の街を見下ろす。和留沢農道をさらに上に進むと、ハイカー専用の駐車場に到着する。数年前にハイキングコースを整備したときに作られた駐車場でここから、明星ヶ岳や明神ヶ岳方面へハイキングが出来る。ハイカー専用の駐車場の先で、登山道と作業道に分かれる。釜石丁場へは作業道を進む。作業道を5分ほど上ると苔むした大きな岩が見えてくる。ここが釜石丁場跡である。かつてこの場所で石が切り出されていた。釜石丁場跡は高さ5mほどの岩場で全体に苔に覆われ緑色である。この周辺では昭和の初期までかまど石の切り出しが行われていたほか、寛永年間に江戸城石垣の石を採ったことを証明する刻銘が発見されている。時折、鳥の鳴き声と風の音しか聞こえない静かな釜石丁場跡だが、昔は槌音が響き、多くの職人の行き来があったことだろう。苔むした丁場跡を眺めながら往時を想った。

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