日暮しトンボは日々MUSOUする

ヘビメタが面接で落ちる理由



私の家の近所にコンビニがS店とF店の2軒ある。
夜中に仕事が終って酒を買いに行くのだが、F店の深夜勤務のアルバイト店員がオールバックで
目つきが悪い。 だから夜中に買うときだけ もう片方のS店を利用していた。  
ある日、昼間にF店のほうで買い物をするとなぜか深夜勤務のはずの目つきの悪い店員がいた。
しかし実際に接して見ると、外見の印象と違って実はハキハキとした感じの良い人だったのだ。 

本当の自分を他人に理解してもらうというのはとても難しい。
簡単に一言で済まそうとするのはまず無理だ。 ある程度の時間をかけて、
ゆっくりと理解を深めるしかないであろう。 
よく耳にするのは、ヘビメタの格好をした人が、アルバイトが出来なくて困るという話で、
彼らの言い分は“外見でヒトを判断するな”である。 たしかにヒトは外見ではわからない。
それも間違いではないが、だったら何処で判断して欲しいのか? ということになる。 
外見でなければ当然中身と言うことになる。  
 本当に中身で勝負するほど自信がありますか?
 あなたは真面目で正義感が強く、嘘もつかない良い人間ですか? 
そう問われると、私は自信を持ってうなずくことが出来ない。
期待を裏切ることも無く、誠心誠意 会社のために尽くせるかと言われたら、
はっきり言って自信が無い。 嫌になって途中で辞めるかも知れないし、
仕事がキツかったらサボるかもしれない。 期待通りの良い働き手になれるか断言できない。
もし、どうしても仕事が欲しかったら、そんな不安とは関係なく 「ハイ! 頑張りますっ!」
と、いい加減な気持ちで返事をすると思う。 実際そうだった。
面接なんて10分かそこらで終る。 そんな短時間で人の性格の何が判るか。 判るわけが無い。
かといってわかり合えるまで時間をかけるわけにもいかない。   だから外見になってしまう。
逆の立場で考えてみたらわかる。
もしあなたがコンビニの店長で、面接に来た人が スプレーで頭の毛を逆立てて、
全身黒のレザーで肩には髑髏のタトゥー、というような非常識な格好をしていたら?
その格好を見てお客さんが怖がって営業の妨げになるかもしれない。
自分の大事な店の金庫をその人に預けられるかどうか、多数の希望者の中で
確実を選ばなければならない。     私なら絶対に採用しない。

そもそも、面接でそのような格好で来ること自体、その人には自分の外見が
この仕事において、いかに他人に影響するかと言うことがわかっていない事になる。
コンビニのような客商売だったら、少しでもお客さんに良い印象を与え、
再度利用していただくことを優先して考えるのが、
前もってこちら側から用意しておかなければならない良識なのだから。

その格好にポリシーがあると言うのならそれを貫くのも良い。 
そのポリシーを活かせる場所を見つければ良いだけのこと。
働かせてもらうという謙虚な姿勢が持てないのは、
本気になる場所は別にあって、その為の単なる繋ぎの仕事だから本気になれないのであろう。

ただヘビメタだから毛嫌いされると言うわけではない。  
仕事に対する姿勢がそこで判断されているのだ。 
だから認めてもらいたかったら、まず外見と態度で示そう。 
中身を知ってもらうのはそれからだ。





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