日暮しトンボは日々MUSOUする

「弐対ノ影遊ビ」



暗がりで見てみよう

いつもと違った角度だね 

いつもと違う照明でね

どんな風に見えるかな こんな風に見えるかな

覗き込む僕の瞳は 螺旋の渦を巻いて前のめり

開いて御覧

ぬらぬらぬめぬめ 淫靡色に蠢き輝く 

妖しく 艶慎ましく 

触っちゃダメダメ 噴出してしまうから

嗅いじゃダメダメ 血液が沸騰するから

楽しいね       意地悪 意地悪


僕の指も湿った匂い

羽根のような薄紙で

包んで 捨てて 役終えて

巻いた紅い舌を伸ばして強請る 

いつもと違う僕たちは  ぽとり ぽとり と生まれては死んでいく
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