長考

長考していいことがあるのは①モノについて②抽象的な洞察、などだろう。
「人の気持ち」「これからどうするか」「あのときああしておけば」などは、長く考えても、あまり意味がない。
長く考えても意味がないことにも対処するために、私たちには「カン」が、まだ残されている。
長く考えても意味が無いことは、動き出すことで堂々巡りから脱出せねばならない。
そして、考えるべきことは、酒を飲むのもテレビを見るのも控えて、よく考えるべきだ。

拡散

熱いのも、濃いのも、大いに結構。
だが、冷めやすく、薄まりやすい。
そのことをよくわかっていないと、裏切られる。
エネルギーが一つ所に集まっていても、必ず拡散する、というのが物理学の法則にあったと思う。

必ず拡散する。
それは、なくなってしまうことではない。
冷えても、薄まっても、存続はしていく。

やがて拡散していくことを、予め頭に入れて動くべきだと思う。

言いたいことがあれば

言いたいことは、なるべく、本人に言うべきだ。また、なるべく、話し合いの場で手を上げて言うべきだ。
それができないときは我慢するしかない。
陰で、あるいは後になって、言うべきではない。

もっとも、「言いたいことを言う」のと「思ったことを口にする」のは、別のことだ。
心に浮かぶ快不快、は全くの個人的なことであり、口にすべきこととそうで似ないことは厳しく峻別せねばならない。

後になってごねるのも、匿名で騒ぐのも、少しも世のためにはならない。

反撃

反撃は、次の日から始めるべきだ。出来れば今日から。何に対しての反撃か？
自分を、そちら側に引きずり込もうとする作用への反撃。
しばらく休んでから、というのは、引きずり込まれやすい。
流されると、鮮度が下がってそのままになってしまう。
一晩寝て、起きたら、そこが反撃のチャンスだ。

復路から

ムダな力が入っているとうまくいかない。なにより、見た目がぎこちなく、カッコ悪い。
ムダな力を、完全に排除できればそれがいいのか。
そうでもない気がする。
もちろん、ムダを捨てることは、高い優先事項だ。
だけど、余計な力を加えることを忌み嫌うばかり、では進歩しないと思う。
多少ムダがあってもものともしない、という、勢いが欲しいものだ。
そして、勢いは、小賢しさからは生じない。
むしろ、愚かしいくらいのほうが勢いがあるはずだ。
ムダを捨てていくのは、戻り路から、でいいのではないか。